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違う人同士の付き合いが人生を豊かにする。

映画「リトルマンテイト」(1991年)

主演: ジョディ・フォスター

*オススメしたい人*

・子離れ、親離れできない人

・孤独感を感じている人

・毎日が退屈だと感じる人

*ストーリー*

ディディとフレッドは、母ひとり子ひとりの親子だったが、幸せに暮らしていた。
ただ、フレッドは、周りの人と何かが違っていた。
それは、周りの人も認めていたし、フレッド自身も感じることだった。
例えば。
赤ん坊のころに、皿の裏に書いてある文字を読んでみせて、ディディを驚かせたり、また、あるときは小学校の休み時間に、ひとりで、地面に写実的な人物像を描いて過ごしたり、熟練者並みにピアノを弾きこなしたり。
小学校の授業では、先生には、ぼんやりしているように思われたが、しばらくすると、中学校に飛び級できると、その抜きん出た才能を認められるようになった。
しかし、フレッド自身は、そんなことより、友達が欲しいと思っていた。
正直、同級生のマットが羨ましかった。
なぜなら、キックベースがうまくて友達も多かったからだ。
そんなときに、ディディの元にグリアソン・スクールという天才児教育を行なっている学校から、ある案内の手紙が届くーー。

*映画の見どころ*

ウェイトレスの仕事をしているディディは、フレッドがいればいいと思っていたので、二人暮らしに満足していました。
そして、フレッドの天才的な才能を認めながらも、彼の才能を伸ばすような環境づくりには、あまり積極的ではありませんでした。
なぜなら、それは、ディディがフレッドを愛し、フレッドと離れ離れになることを望んでいなかったからでもあり、自分だけが彼の理解者であり、孤独なフレッドを守ることができると考えていたからです。
しかし、天才児教育スクールの研究者であるジェーンは、ディディに対し、非凡なフレッドを平凡な環境に置くことは、彼を狭い世界に閉じ込めることになり、彼が窒息してしまうと諭します。
そして、彼には才能を伸ばす環境が必要で、彼と同じような才能を持つ子供たちがいるから、彼は孤独ではないと言い、サマースクールに参加させることを勧めます。
ジェーンの言葉に、揺れ動くディディでしたが、サマースクールにフレッドを参加させることにします。
初めてディディの元を離れて暮らすフレッドでしたが、サマースクールで、同じような才能を持つ同年代の友達や大学生のエディとの出会い、そしてテレビ出演の経験など通して、フレッドの周辺の世界が広がっていく様子が描かれています。
ディディは、フレッドが変わっていく様子を見て、フレッドが自分の元から離れていってしまうような寂しさを覚え、フレッドも、また、ディディと離れて暮らすことに寂しさを感じ、ジェーンに黙って、ディディの元に帰ってしまいます。
再び一緒になった2人は、お互いが大切な存在であることを、より一層強く感じることができたのでした。

*人生の好転レッスン*

普段と異なる環境に飛び込めば、慣れ親しんだ環境や仲の良い人たちと離れて、寂しかったり、不便な思いをするかもしれません。
しかし、そのことがきっかけで、自分にとって大事なことや、普段当たり前だったことがかけがえのないものだったと気付けることがあるものです。
誰かと過ごす時間も、ひとりで過ごす時間も、それぞれの過ごし方があり、どちらも豊かな人生には必要なことです。
それぞれの時間をうまく活用し、より豊かな人生につなげていきたいものです。


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