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箸休め回・大人は乾杯、子どもはシッター任せのスペイン誕生日会

スペインの地でお味噌屋さん起業を目指すmasamiです。

こちらの誕生日会が合理的、かつ皆んながハッピーでいられるよう考えられているのでご紹介します。

私は北スペイン人口約5,000人の村に住んでいます。
保育園、小学校、中学校は徒歩圏内にあり、スーパーや薬局、診療所など必要なものは一通り揃っています。
7歳の娘は現在スペインでは小学校1年生、3歳の息子は保育園に通っています。

スペインは9月始まり、6月終わりです。6月23日が最後の登校日となるので、正に今週末から長い長い2ヶ月半の夏休みが始まります。
(夏休み2ヶ月半の過ごし方は、いつかの箸休め回でお話ししましょう)

スペインでは、誕生日の人が学校や職場にちょっとしたお菓子などを持参しみんなにお祝いしてもらいます。
最初は慣れませんでしたが、主役が「一緒にお祝いして!」と前のめりでポジティブな雰囲気が今では好きになりました。

誕生日当日は200円位のお菓子を持たせて、クラスメイトにプレゼントします。

子どもが小さい頃はガムを入れないなどの配慮をしてました

登校時お菓子の袋を持ってたら、誕生日とすぐ分かるので「おめでとう!」って声を掛けます。このたった一言ですが、誇らしげに袋を握ってる子が「ありがとう!」って良い笑顔で返答してくれます。

お洒落な紙袋とかではなく、スーパーの袋ってのがスペインだなぁと感じるのは私だけ?

ここまでは学校のお話でしたが、ここからは放課後開催される誕生日会です。多くの誕生日会は17時スタート、20時過ぎに終わります。

外遊びが出来る会場

3時間も一体何をしているかと言うと、シッターさんを1人雇って子どものまとめ役を担ってもらいます。シッターさんが動きのある遊びだったり、手先が器用な人だと簡単なフェイスペイントを用意したり、お絵描きしたりしてくれます。

夏の誕生日会は一味違って楽しいですよ。水着を持参し、バケツの水かけとか水風船を投げあって遊びます。

20人前後の子どもをまとめ上げるシッターさんは、幼児教育のプロです。親がこの役をこなそうと思っても人数が多く、てんでバラバラになってしまいます。プロにお願いしちゃう所が合理的で、これもこれであり!

子ども達が大いに遊んでいる頃、保護者はどうしているかと言うと親同士で乾杯です🍻コーヒー飲む人、ビール飲む人、ジュースで乾杯する人がいます。これもこれであり!

普段は忙しくて挨拶しか交わせませんが、この場ではゆっくり話せます。乾杯せずに、用事を済ませる保護者もいます。買い物にどうしても行かないといけないとか、銀行に行くとか。これもこれであり!
親が不在中に子どもに何かあったら、シッターさんやその場に居る親が助けてくれます。信頼関係があるから「ごめん、ちょっと出てくるね」って言えます。

息子が小さい頃は、息子が飽きてしまうのと息子の後ろを3時間追いかけるのがストレスだったので娘を送り届けた後は一度帰宅してました。

参加者の親は10€(約1,500円)払って、主役の親がプレゼントを購入します。同じプレゼントを貰うことを避けられ、オモチャで溢れかえる事も回避出来ます。私はこのシステムがとても合理的で気に入ってます。
参加者の親はプレゼントに悩む時間と労力が節約出来て、主役は欲しかったものや大きめのプレゼントが貰えたりします。
保護者は子どもの為の教育的なプレゼントだったり、ずっと欲しがってたオモチャだったりと親の考えも尊重されます。
正にみんながwin-winな関係では無いでしょうか。

散々遊んだ子ども達は、お菓子、サンドイッチ、ハンバーガー、オムレツなどを食べます。ケーキの登場する頃には子ども達はお腹一杯でケーキまで完食出来る子は少ないです。

それぞれが助け合ったり、尊重し合う雰囲気で行われる誕生日会です🎵

皆さんの誕生日会と同じ点や違いもあったのではないでしょうか。

今週は誕生日会が2個も予定されています。
子どもが2人居ると誕生日会で家族の予定が左右されます。
では、10€握りしめて行ってきます。

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