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【両手の世界(坂村真民)】

精神的に追い詰められ、よりどころを求めてがむしゃらにいろいろなことをやり、手当たり次第に本を読み漁っていた時期があります。

さまざまな「出逢い」がありました。

その中には、多少は精神的に楽になっている今も大切にしているものがあります。

そのうちの一つが「坂村真民」という詩人の詩です。

両手を合わせる
両手でにぎる
両手で支える
両手で受ける
両手の愛
両手の情
両手合わしたら 喧嘩もできまい
両手に持ったら 崩れもしまい
一切衆生を
両手に抱け

何に対しても攻撃的な考えしかできなかった時期。

この詩が心を和らげてくれました。

自分に対してもっと優しくならなければ、と。

自分のことも両手で受け止めなくては、と。