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前にも言ったけど

人との会話の中で私が不愉快になる言葉の一つが「前にも言ったけど」です。
中には枕詞のように必ずこの言葉を言う人がいます。
その人としては「前にも言ったけど、それを承知の上でもう一度言います」「言ったのを忘れている訳ではないですよ」という自己弁護の気持ちで言っているのでしょう。

しかし、この言葉が時として相手を傷つけることがあります。
それは自分がその内容を覚えていない時にわざとこの言葉を言われた時です。
特に声を荒げて「前にも言いましたよね!」と言われた時。
そう言われてもこちらとしては覚えていない。
思い出すことができない。
そのことを非難しているかのように言われる時です。

「前に言った」ことは事実かもしれない。
しかし、もし「相手がそのことを忘れているな」と思ったらそれを非難するのではなく、初めて言うような振りをするとか、言い方を柔らかくするといった心配りをすればお互いの感情を荒らすことなく会話が進むのではないでしょうか。

たったの一言ですが、気配り、思いやりが大切ですね。