ある職場の風景

私が一時期働いた福祉作業所。
一緒に働いていたのは知的障害を持っている方々がほとんどでした。
それぞれ個性豊かな人たちばかりです。

西武ライオンズが大好きな人は前日の試合の結果を教えてくれます。
鉄道が好きな人は自分が撮って来た写真を収めたアルバムを楽しそうに見せてくれます。
そして、「〇〇線を走っているのはXX系の電車」と詳しく教えてくれます。
「嵐」が好きな人はデビュー曲から全ての曲を順番に教えてくれます。

その方たちに共通しているのは、決してお世辞で話しかけたり近づいて来たりはしないということです。
そういう人たちが、日に一人、二人と私に話しかけて来てくれるようになる。
そんな職場に行くのが楽しみでなりませんでした。
今日は誰と仲良くなれるかな、と。