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生きてゆく力がなくなる時

ちょっと悲しい言葉ですが、実はそうではありません。
熊本県に生まれ、愛媛県に住んだ詩人、坂村真民(さかむら しんみん)の随筆集の題名にもなっている詩の中の一節です。

死のうと思う日はないが
生きてゆく力がなくなることがある
そんな時お寺を訪ね
わたしはひとり
仏陀の前に坐ってくる
力わき明日を思う心が
出てくるまで坐ってくる


この随筆集の中にある詩の中で特に私が好きなものをもう1編。

大いなる一人のひととのめぐりあいが
わたしをすっかり変えてしまった
暗いものが明るいものとなり
信じられなかったものが
信じられるようになり
何もかもがわたしに呼びかけ
わたしとつながりを持つ
親しい存在となった


これまでの人生で、わたしにもいくつかの「めぐりあい」がありました。
現実世界でのそれであったり、SNS上でのそれだったり。
男性だったり、女性だったり。
「出会い」ではなく「めぐりあい」。
わたしにめぐってきた人。
その人のおかげでわたしは変わることができた。
その人のおかげで生きる力がわいてきた。
そういう「めぐりあい」。

ありがとう。