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写真雑館【秩父】

秩父に写真を撮りに行ってきました。

中学生、高校生のころに仲の良かった同級生たちと山登りに行った秩父。
武甲山、二子山、両神山など。
山小屋に泊まったこともありました。
また、遭難しかかり、覚悟を決めたことも、今では楽しかった思い出の一つです。

社会人になってから、あるきっかけで秩父夜祭に興味を持ち、何度か出かけました。
毎年12月3日開かれるこのお祭り。
それがが何曜日だろうが必ず12月3日。
本来は日にちが決まっていたけど、客寄せのために土日に持ってくるお祭りが多い中、秩父夜祭は何が何でも12月3日。
この頑固さが好きです。
12月3日の秩父といえば、もう寒さがかなり厳しくなっています。
身体中にホカロンを貼って山車について周りました。
祭りの間中、街のどこにいても聞こえてくる「屋台囃子」。
その太鼓と笛の音が心地よかったこと。
帰りの電車が心配だったので、早々に引き上げていましたが、将来、いつか宿をとって、祭りが最高潮に達する場面を見てみたいものです。

写真と「歩く」ことを一つの趣味にしていた時期がありました。
東京近郊の七福神巡り、そして、秩父札所34ヶ所巡り。
御朱印はもらわず、またお遍路さんの格好はしませんでしたが、確か五日間に分けて34ヶ所を巡りました。
ご利益は…あったのかな。
今でも元気に働くことができていて、素敵な出会いに恵まれたことはそのご利益かも。

そうやって私の人生のところどころに顔を出していた秩父。

最近、写真への興味が復活したこともあり、改めて訪ねてみました。
今はお城やビルなど、「建物」を中心に撮っているので、風景をうまく撮れるかどうか。
不安はありましたが、自分としてはおもしろい写真が撮れたと思っています。

乗ってみたかった西武鉄道の特急「ラビュー」。運よく、往復ともこの列車に当たりました。窓が広くて快適、快適。
秩父の象徴ともいえる武甲山。1,304m。以前は街のどこからでも見えていたような気がしますが、今は建物の影に隠れてしまい、なかなか全景を見ることができませんでした。斜面が石灰岩できていることからセメントの材料採取のために山肌が削られていっています。削られた痕が白く見えていて、痛々しく感じられます。
そっぽを向いたお地蔵さんを見るのは初めてです。