コーヒーの効果
どうしようもなく春の気配。
まだ朝は寒いけれど、着る服が少しずつ軽くなっていく。
梅の花弁が昨日の雨で落ちていた。季節の移ろいはカレンダーをめくるようにはいかない。
行ったり戻ったりしながら、少しずつ色を変えていく。少しのじれったさも含みながら、確実に歩みを進めている春に心が緩む。
妹が、ちょっと早い誕生日プレゼントにとコーヒーをくれた。友人がひいている豆らしい。
わたし、コーヒー飲まないんだけどなと思いながらもありがとうと受け取った。
せっかくだからコーヒーメーカーを引っ張り出して入れてみる。コーヒーは飲まないけれどコーヒーの香りは好きだ。
少しだけミルクを入れていただく。
酸味よりも苦味が強い感じ。どちらかというと、わたしの好み。
久しぶりに美味しいなと思った。
夜眠れないかもと危惧したけれど、朝早かったせいか瞼が重すぎる。
春眠暁を覚えず、だっけ。
さすがのコーヒーも勝てなかったみたい。
それにしても、わたしはよく眠る。
子供みたい。
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