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アカシアの花

何の役にも立たないことは承知で、見た夢のメモをときどきノートに残している。
最近、見る夢がどうしてか鮮明で、色やにおい、感情を起きた後でもはっきりと覚えていることが多い。
18日にも夢を見た。南の方の地域、沖縄みたいなところの学校に私はいた。全く知らない人たちと部活動をしている。私はサッカー部のマネージャーだった。
生まれ変わっても絶対マネージャーはしないと思うし、願望もないはずなのになぜかそういう設定だった。3階の端っこの日当たりのいい教室で私は外を眺める。窓を開けると暖かい風が入り込んできた。わたしは思わず叫ぶ。
「あ、雪!」
午後の柔らかい日差しの中、白くて薄いものが舞っている。
「雪じゃないよ、アカシアだよ」
後ろで知らない誰かの声が聞こえて、わたしは、あぁそうか、ここでは雪は降らないもんなぁと窓から顔を突き出してよく眺めた。
たしかに綿毛のようなものに見える。
大きなものや小さなもの、さまざまで陽の光に透けて雪のように舞っていた。すぐ横に薄い紅色の花が咲いている。

そんな夢だった。夢のような景色だなと夢の中で考えていた。起きてからアカシアを調べたら、黄色い花をつける木のようだった。
夢で見た花はたぶん、ネムの木だと思うし、あれは明らかに綿毛ではなかった。
夢はいつも混沌として、まるで自分以外の誰かが作った映画のようだ。

他人の夢の話を聞かされるほど退屈なことはない、と誰かが言っていたけど本当にそうだろうなと思う。

#みた夢 #メモ #いつか何かに使うかも #エッセイ #退屈させたらごめん

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