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琵琶湖就航の歌
【急がば回れ】という言葉のもとは琵琶湖から来ているらしい。橋がなかった昔の話。
陸路よりも舟を使う方が早いけれど、比叡おろしという風が吹くと、湖面は荒れる。確実に目的地に着くには遠回りだけど陸路を、ということらしい。
いまは簡単に琵琶湖一周もできてしまうけれど。
滋賀に住んでいる人なら【琵琶湖就航の歌】は馴染みのある歌なんじゃないかと思う。いわば、ご当地ソングみたいなもの。
〈波のまにまに 漂えば 赤い泊まり火 懐かしみ 行方定めぬ 波枕 今日は今津か長浜か〉
実は8番まで歌詞があるらしい。
湖畔に佇むとどうしてもこの歌が頭に流れてしまう。
で、やっぱり石を拾って水切りしたくなる。
凪いだ湖面に波紋がひとつ、ふたつ、広がっていく。
今日は対岸がくっきり見えた。足元に小さなさざ波。
帰ってきたな、と思う。
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