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紙魚に食べられた紙に需要はあるだろうか

「みんなのフォトギャラリー」で需要がありそうな写真をカメラロールから見繕って上げるシリーズ。「枝豆に需要はあるだろうか」「同じのいっぱいに需要はあるだろうか」に続いて、第3弾。

今回は「これは持っている人少ないのでは?」なレアな写真を。

パッと見て、何だかわからない人が多いことにわたしが驚く。

パンチャーで穴を開けたようにも見えるらしい。

「紙魚に食べられたんです」と言っても
「シミ?」とキョトンとされる。

紙の魚と書いて、紙魚。

小さくて、クネクネ動いて、すばしっこくて。

でも、うちの紙魚は栄養状態がいいので、結構大きい。それがまた憎たらしい。

紙魚の写真はない。気持ち悪いので撮る気もしないし、動きが速すぎて間に合わない。魚みたいな動きで紙の海を泳いでやがる。「紙魚」の漢字をあてた人のセンスには感心する。

紙魚の好物は紙。古いものが特に好き。高級な紙が好き。好きな紙を選り好みして食べる。

これは、紙魚に選ばれた紙。

アニメに出てくる、ネズミに食べられた穴だらけのチーズに似ている。

紙の大きさは縦長のスケジュール帳くらい。こちらのnoteに出てくるメモと同じ紙かもしれない。

同じ紙質でも、紙によって食べられたり食べられなかったりする。紙魚に目をつけられる場所にいたかどうかが分かれ道なのだろうか。

食べられた紙の文字を解読してみる。

人に当たれず、モノに当たる
妻「はっきり言いなさいよ」

などと書いている。思いつきをメモしたものらしい。

今はスマホのメモ帳に書きつけるが、以前は紙のスケジュール帳やメモ帳に書いていた。10年前じゃ、きかないかもしれない。20年もの、30年もの。紙魚好みの時代がついている。

●代目町長

紙魚に食べられて数字が読めない。「代」も半分食べられていて、文脈で判断した。

これ、ミステリー作品に使えるのではないか。

推理の鍵となる言葉が紙魚に食べられている!
捜査を阻む憎き紙魚!

「紙魚って何ですか?」とプロデューサーに突っ込まれ、「醤油の染みで読めない、じゃダメですか?」と言われ、多分そうなる。「紙魚」と書いて「しみ」と読ませるのは、醤油などの「染み」と関係があるのだろうか。

とにかく、紙魚に市民権はなさそうだ。
シミとシミンケン。音は似ているけど。

一部の視聴者が「うちにもいる!」「うちにもいた!」「よくぞ取り上げてくれた!」と沸き立つとしても、大多数を取り残してはならない。

というわけで、「みんなのフォトギャラリー」に上げてみる。マニアックな写真にも、いや、マニアックな写真にこそ需要があるかもしれない。

タグは「紙魚」「虫食い」の他に「穴だらけ」「欠損」「推理」「解読」「不完全なメモ」など、どうだろう。

需要、あるらしい!

みんなのフォトギャラリーに登録した画像がnoteのタイトル画像に使われると、通知が来る。

紙魚に食べられた紙、需要があるらしい!

タイトル画像は同じでもタイトルも内容も全く違う。大喜利みたいで面白い。どんなワードで検索して見つけてくれたのか。数ある候補の中から選んでくれた決め手は何なのか。探していたイメージに近い画像だったのか、意外な提案だったのか。

夏は紙魚が調子に乗る季節。強度な近視のわたしでも見つけられるほど丸々と太った紙魚が目の前を横切る。今日もどこかの紙が食べられている。虫食いを見つけたら、みんなのフォトギャラリーに上げてやるからな!

目に留めていただき、ありがとうございます。わたしが物書きでいられるのは、面白がってくださる方々のおかげです。