更年期障害11 | 諸悪の根元は「不眠」

新型コロナウイルス感染症の影響により、すでに5週間の在宅勤務を経験。
昨年、令和初日になった時、そして令和2年の元旦を迎えた時に、令和2年の4月にこんな状況になっていると誰が想像しただろう?と思う。令和初日は「そういえばこんなことしてたなぁ」と思い出しながら。

今日は不眠について。
在宅勤務で、会社のメンバーとはオンラインで話している。ミーティングがない日には、気がつくと、朝から夕方まで誰とも離さず、食事とトイレ以外はノートPCにびったりと貼り付いて仕事していて、しゃべるどころか歩くことすらしていないという恐ろしい状況。

ミーティングというのは、仕事において話すべきことがあるから集うものであって、それはリアルでもオンラインでも同じこと。どうでもいいちょっとした話をする場所ではない。
「ちょっと聞いてよー。こんなことがあってね」という話はオフィスに集っているからこそできること。わざわざオンラインで連絡して「ねぇねぇ、こんなことがあるんだけど、どう思う?」と話すのはやっぱりハードルがあって、そう気軽ではない。

在宅勤務が続いて、私は人とのコミュニケーションをとても必要としている人種だったということがわかった。人と話して解決できることや、いい方向に仕事を進められることが実際にたくさんあるし、ちょっとした会話で気持ちの切り替えができたり、新しいヒントを得られたりする。

それがなくなってしまい、実はもうずっと不眠続きだ。1時間眠ったか眠らないかぐらいで目が覚めてしまう。だから、一晩に6回も7回も目が覚めて、その都度スマホで時間を見てしまって、「また目が覚めてしまったか・・・」と焦る。

夜にぐっすりと眠れないというのは、更年期障害真っ最中以来のこと。あの頃は眠れなくて本当に大変だった。本来寝るべき夜の時間帯に眠ることができずに、朝方にようやくうとうとする、だから出社時間に間に合うように目が覚めない。細切れの睡眠時間の積み重ねでしかないから、体も頭もひどく疲れている。人が話すことやメールのちょっとしたことが理解できなかったり、反応が遅れる。昼間に眠気が襲ってくる。こんなことの繰り返しだった。

そして、今回の在宅勤務でも同じような現象が起きてしまった。人と話せないことのストレス、一人暮らしゆえの、どうにもならない寂しさ。平常時は会社でさんざん人と関わって、疲れきって家に帰って一人になれてほっとするのに、今はそうじゃない。このほっとするはずの空間が私を苦しめている。眠れない場所にしている。

更年期障害時期が終わって、決別したはずの不眠にまた悩まされるとは・・・。不眠は思考スピードを遅らせるし、人をネガティブにする。一時期だけで不眠は終わったと思っていたのに、また復活してしまった。

○十年、会社員として会社に通ってきた。「通う」という行為そのものが苦手で、今日はどういう理由をつけて会社を休もうかと、毎日毎日思いながらも、ここまでやってきた。「たまには会社がこっちに来い!、来たらいくらでも仕事してやる!」と思っていた。でもこのような状況になって初めて、会社に行く、仕事仲間がいる場所へ行くということがどれだけ私にとって意味があることだったのかを知った。

不眠は思考をネガティブにさせる最大の原因。
そして更年期障害の症状として多くの女性を苦しめる。
放置していても改善は望めないと思うので、頼れる婦人科を探して相談してみてほしい。

同じような悩み・経験をしてきた方とつながれることや共感できること、そしてこれから先に辛い思いをする人が少しでも減ることを願って書いていきます。サポート、よろしくお願いいたします。