見出し画像

電子カルテはクラウドが断然オススメ!

現在、私は電子カルテの保守の仕事に従事しております。主な業務としては電子カルテのインシデント対応、周辺機器のオンサイト手配、現地でのフィールドサポートなど大まかな業務内容としてはこんな感じの仕事をしております。

電子カルテには大きく分けてオンプレミスとクラウドに分けられますが、私がサポートしているのはオンプレミスの電子カルテになります。オンプレミスは簡単にいうとサーバーから使用する機器全てをお客様先に設置して運用することです。

オンプレミスのメリットもありますが私がお客様の立場なら余り使いたくありません。理由としては初期導入費が高額であること、経年劣化による機器の動作不良が必ず起こること、そして5年~7年くらいでメーカーサポートが終了しリプレイス(新しい機械の購入)を検討しなくてはならないことなどがあります。

それがクラウドであれば初期費用はかからず、使った分だけの料金支払い(サブスクリプション)、そして機械的な経年劣化がなく費用対効果もいい、そして訪問診療などやっていればネットさえ繋がられればいつでもどこでも患者データを閲覧することが可能、またセキュリティ的にもクラウド側で限られた通信の拒否・許可の設定、パブリックネットワークとプライベートネットワークを分けたセキュアな環境構築、自動バックアップ、必要な時だけサーバーを動作させるサーバーレスなどの環境構築などメリットを上げたらきりがありません。

クラウドでデメリットがあるとすれば回線が使用できなくなった時に使えなくなってしまうことです。しかし回線が使えなくなることはそんな頻繁に発生するでしょうか?

むしろ私がサポートしているオンプレミスの電子カルテの方が機械故障により診療が止まることがしょっちゅうあります。そしてそれを復旧するにも現地にいるのはお客様で何処に何が繋がっているか分からない、どこに何の機械が設置されているか分からないとなり会計待ち、診療待ちの患者様など溜まってきてもうパニック状態です。下手したら損害賠償になることもあります。

これらの事を考えてもオンプレミスで運用すること自体メリットがない事は明白です。オンプレミスの保守をしている者が言う事ではありませんが、お客様の事を考えると私は断然クラウドの電子カルテをお勧めします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?