マガジンのカバー画像

コロナからのまちづくり

26
コロナウイルスがパンデミックを起こしたことで、より見えてくる建築・都市・まちのこと。これから私たちは、何をどのように捉え、考え、つくっていけば良いのでしょうか。
運営しているクリエイター

#最近の学び

「喫茶」と「ランドリー」なんて面白くない!「コンテンツ脳」を捨てて「本質脳」になろう.

喫茶ランドリーというお店を運営して3年が経ちました。 2018年1月のグランドオープンと同時にたくさんの反応をいただきましたが、その反応は思いのほかに「喫茶」と「ランドリー」の組み合わせで「地域」に「コミュニティ」なんて面白い!といった内容ばかり。 誤解を解かなくてはと、慌てて書いたのが下のnote記事でした。 この記事は、多くの方に理解いただけるきっかけとなりました。 しかし…… その後も、「喫茶」と「ランドリー」「面白い組合せですね!」とだけ感想を持たれている方

超訳ヘルシンキの「自由都市」を読んで、日本のダメっぷりをしっかり認識!世界レベルのまちづくりの根底にあるものとは?

「こういうまちになっていこうね!」そう市民に伝えるグランドビジョンって、日本では「賑わい」「緑豊かに」と、日本全国コピペの嵐。 で、あるときから、世界各国のいろんな都市のサイトを定点観測してるんですね。それもまたいろいろなわけですが、毎回出会う度に、その本質的なメッセージと編集・デザインに関心しながら、日本のダメさを痛感してきているわけです。 そして、今回出会ったのは「ヘルシンキ市」によるサイト ↓↓↓。これ、ヘルシンキマーケティングという市が所有するマーケティング会社が

もう間違わないで!日本の都市開発!高輪・品川の開発に想う「人間のためのまち」をつくるポイント.

何度か通り過ぎることはあっても、降りたことのなかった高輪ゲートウェイ駅。ふと止まった電車からホームの向こう側を見ると、開発が進んでいます。それとなく検索したら、すぐに出てきたのが下のニュース記事でした。 再び走りはじめる電車。 ここに登場するウスビ・サコさんの発言が、感動するほど共感しかりません。一方で、読み進めるにつれ、サコさんの発言と、それに対する開発側の方々の返答が、少し噛み合っていないことに、違和感を感じはじめました。でも、この違和感は、昨今の国内におけるほぼ全て