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グランドレベル研究所★コペンハーゲン★

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およそ1年半に渡り書き続けていたデンマーク・コペンハーゲンの訪問記。建築、デザイン、まちづくり、再開発、コミュニティ等の視点で書いた1記事をまとめました。デンマークのまちを1週間…
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#パブリックスペース

公園を哲学しよう!コペンハーゲンの「Superkilen」に見る、公園の知られざるチカラ.地域の問題を解決し、場のポテンシャルを最大限に引き出す.

グランドレベルという会社をつくる前に、ヤン・ゲールに会いたいと突然言い始めた代表の田中。気づけば1月のコペンハーゲン。毎日、極寒の日々でしたが寒さを吹き飛ばすくらい、目に飛び込むものすべての物事に興奮し続ける充実の一週間でした。そこで見たこと考えたことの一部は、これまでのいくつかのレポートで紹介させていただきました。しかし、ひとつまだお話していなかったある公園の話があったのです。 それが「Superkilen」(スーパーキーレン)という公園(photo=Comrade Ki

住宅街に現れたグルグルすべり台!?「壁」を取ったときのポジティブ妄想力で、小さな小学校の再生が、エリアの問題をも解決!

さて、今回のデンマークレポートは、前編「夜遊びの祭典「ディストーション」...」に続き、住宅街へ突入していった編(後編)です。 池沿いの一本裏の骨董通りをあとにして、ぐいぐい住宅街へ入っていくと、 うぉ〜。。上から、なんだ、このグルングルンすべり台は!! 離れてみると、、集合住宅の合間に現れた公園? でも敷地の端っこに建つ建物が以外と大きい。ガラス張りの1階をのぞき込むと、爆音ミュージックをバックに、子どもたちが全力でぴょんぴょん跳ねまくってる!!! なんだ、、この施設

建てないことが、建てることに匹敵するなんて、本当なの?「Nørreport Station」と食べ尽くしたくなる屋内マーケット「Torvehallerne KBH」の話。

今回の私たちの旅の目的はひとつ。ヤン・ゲールの事務所に突撃することだけだったので、コペンハーゲンについて何も調べずに行ってしまいました。観光本の一冊も買っておけばよかったと気付いたのは、飛行機に乗ってから。 そこで、大活躍したのがAirbnbのホストのジェスパーさんにいただいたこの地図。これとgoogleMAPを合わせて1週間歩き続けたのでした。 さて、今回は、前回の小学校を後にして、Nørreport Stationと、その近くにある「Torvehallerne KBH

夜遊びの祭典「ディストーション」は、コペンハーゲンのまち一帯に10万人!?パブリックスペースの活用とは、都市*まちを愛でる身体行為を能動的に引き出すことなんだ。

さて、今回のデンマークレポートは、例のカウンターのないコーヒー屋「collevtive coffee」を後にして、少し池側に戻りながら、あえて大通りをはずれ、無目的に住宅街へ突入していった編(前編)です。 中心部からそれほど離れているわけではないのですが、このあたりになるとかなり人種も多様になってきて、かつ住宅地も少し密度が増してきました。 中心部ではほとんど目にしないグラフティが、こんなダイナミックにあったり。歩いていると、こういう場所が、ぽつぽつと集合住宅の間にあるん

歩道に椅子をブッ刺して!?アクティブな外席の先にある、市民の幸せとは?<コペンハーゲン外席写真集>

世界の外席で愛を叫ぶ、その理由みなさんは、中の席と外の席、どちらが好きですか? 僕らはテラス席というか、外の席が大好きで、とにかくチャンスがあれば、外の席を楽しんでいます。で、この楽しさって何なんでしょうか? 外の空気が気持ちいいっていうのは、もちろんですが、僕らが好きな外の席の楽しさというのは、内と外のエッジだからこそ、予想もしない人やモノゴトとの出会いや刺激を受け続けることなのかもしれません。 神田の珈琲屋「豆工房」。ここは1メートルほどセットバックしたところに2席外席