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女着物を男着物にする方法シェアします。追記してます。
中古で手に入る男着物が紺か茶ばかりなので、色柄豊富な女着物を着るメンズが、この界隈には多少いらっしゃいまして、僕もその一人です。
詳しくは下記noteに書いてます。
で、僕の所持する着物は9割くらいが女物で、サイズがそれなりに合っていればそのまま着ちゃうタイプなので「女着物を男着物にする方法」を質問されたんですが、知らないのでTwitterに投げてみました。
はい自分はそのまま着ます。身八つ口を閉じる簡易仕立てはよく聞きますが資料はありません…。
— マサキモノ@着物男子 (@masakimono_jp) February 11, 2020
【お願い】女物→男物に直した方でお詳しい方、いらっしゃったら教えて頂けますか?個人的にも、知りたいメンズもいらっしゃるかと思うので。 https://t.co/DJqwiLOC2P
この記事は基本的にいただいたリプライを貼っていくだけです。アドバイスをくれた皆さんがお詳しいので、初心者の方には、ちょっとわかんない用語とかあると思うんですが、興味のある方や僕みたいに不器用着物メンズの参考になれば幸いです。
初心者さんはまず最初に、男女着物の違いをざっくり知っておきましょう。
女着物と男着物の大きな違い5点
1「長さの違い」 女物は長めに作ってるけど男物は身長に合わせて作ってる。「対丈(ついたけ)で着る」とか言う。
2「袖の違い」 袖が女物は開いてて(振り)男物は閉じてる。
3「脇の違い」 脇下が女物は開いてて(身八つ口)男物は閉じてる。
4「衿の違い」 女物は二つ折りにする「広衿」と、折って縫ってある「バチ衿」の2種類。男は縫ってある「棒衿」のみ。
5「首周りの違い」 女物は衿を後ろに下げて着る(衣紋を抜く)作りだけど男物は首に沿わせる作り。
女物は自由度が高く男物はオーダーメイド的
男物は自分の身体に合わせて行く感じなんだけど、どこまでやるかはそれぞれご自由に、です。
僕は和洋MIXが多いので合わせる洋服によって崩したりとか、いずれ誰かに譲りたいしなぁとか、女着物の利点もあるのでそのまま着てます。機会があればその辺りもいずれ…それではご紹介して行きます。
和裁士さんに仕立て直してもらう
女物の大島紬と黒の反物から
— 結城花音@夫婦で和洋ミックス着物 (@yuukikanon42) February 11, 2020
片身代わりで仕立ていただきました
袖で生地を継いでますので
裄78cmもとれましたよ pic.twitter.com/jXo62SOrAc
気にいった女物をベースにサイズ的に足りない部分は好きな反物を足して作る。反物選びに死ぬほど悩みそうだけど。
生地を足す必要がある場合、もうひとつ1000円程度の中古着物を買って生地として使うというのもアリとのこと。(着物屋さんによっては受けてくれないので要確認)
基本、仕立方違うから、完全に解して、洗い張りして、男物の仕立するかな?羽織って、各所が気にならないなら、仕立て直さなくてもいいと思う。
— みけにゃん@1964 (@sachipee196411) February 11, 2020
自力で行ける方もいるでしょうが、素人には難しいかなーと思います。
幅が足りぬなら背中に生地を足す
撮影の時どうしても女物使いたい時は羽織でごまかしますが、ちょっと幅が足りない時は背縫いを解きます。掛け衿外します。衿真ん中で切ります。着物色とコントラストになってカッコイイ色の別布を背縫いに埋め込み衿にもそのまま縫い込み掛け衿つけて完成のトリック使います。 pic.twitter.com/4XfybotR2f
— kimono_salaokabe (@salaokabe) February 11, 2020
「柄と長さは良いけど幅がなぁ…」ってことが良くあって諦めてきたけど良いかも。真ん中にどんなの入れるか死ぬほど悩みそうだけど。
おおまかな所は解いてミシンで直す
洋裁出来るので部分解いてミシンでなおしちまいます。参考にならんですね。 w
— hossy (@dqhossy) February 11, 2020
いえ、参考になります。ありがとうございます。
— マサキモノ@着物男子 (@masakimono_jp) February 12, 2020
ちなみに一つお聞きしたいのですが、hossyさんは袖のbody側の切れている箇所の処理は下記のどちらかですか?
・body側に縫い付けてしまう
・body側の袖だけ閉じる
とれる場合はボディ(身頃)殻も袖からも裄増やすので一旦取りはずし、元の付け位置の癖をアイロンで取り、ミシンで縫いなおしちゃいます。このとき、別布挟んで増やすことも。まあ、コレくらい裄あればいいかって時は手まつりで身頃に縫い付け閉じだけします。
— hossy (@dqhossy) February 12, 2020
「女物ってバレたくない」っていう方が一定数居て、男物女物の一番わかりやすいのが脇と袖部分なので、追加質問してみましたが、まあ直すよね。って感じでした。
袖と脇だけ閉じる
単着物や浴衣で、袖と身八つ口だけ超簡単に何とかするなら、着物と袖を裏返し、袖の開口部を袖付(袖が身頃本体に付いてるとこ)まで直線に縫って、身八つ口(脇の開いてる部分)も、袖付まで真っ直ぐ縫う。縫ったところは1ミリくらい外側を折ってアイロンで折り目を付けて(キセ)表に返す、かな。
— yukomura5 (@yukomura5) February 12, 2020
個人的には「女物隠し」レベルだったら一番現実的かな。と思うのはこれです。僕は裏返すっていう発想もないほど素人なので「なるほど!」と膝を打ちました。
ボンドで裾上げ、長さだけ合わせてそのまま着る
私もそのまま着ます。裾上げは布用ボンドを使います。おはしょりはせず丁度良い丈に裾上げしています。 pic.twitter.com/R29ssEmEmN
— Mac nakata @着物生活造形作家 (@macnakata) February 11, 2020
男物にするって感じではないですが一番簡単。ボンドって所に男らしさも感じます。
記事の最後、裾をボンドで上げているとありましたが
— 錆之字 (@zv0rust) February 16, 2020
柄的に裾よりも、揚げで内側につまむといいかもしれませんね。
縫い目が帯に隠れる位置で、ざっくり縫い付ける仕事があります
(ただ男性の場合は腰回りに布が多くなってしまいますが、そのあたり着こなしに影響は出てくるのでしょうか?)
ボンド上げのツイートを見てリプが来たので追加しました。裾から上げると柄や模様によっては良いところが削れてしまう問題もありますね。
丈が長い場合、僕はおはしょって着るんだけど、男帯は女性と違って細いし、締める位置も女性より低いからあんまり頑丈じゃないので、裾上げや縫い付けてしまった方が、動き回るなら安心です。
追記:一級和裁士さんのプロの仕立て替え解説
Twitterでフォローさせていただいている 「はたるさん」@va_hataru さんが実例を元に超詳しくブログ記事にされていらっしゃいましたのでご紹介します。
はたるさんブログへ→ 【女袷長着を男袷長着へ仕立て替え】
まったく真似できないですが、ほぼ完璧にやり方や違いは理解できます。ありがたや。
女袷長着を男袷長着へ仕立て替え - 和裁士からの伝言板
— はたる (@va_hataru) March 12, 2020
ブログ新記事のお知らせ
4000字あるので、最初と最後だけ読んで、写真と図を見て、気になる部分だけ読む感じで良いかと思います。 https://t.co/vpfooSPq1G
20200911追記:一級和裁士宮西さんのツイート
→和裁技能士は、着物好きさんの「着たい」気持ちを手助けするお仕事です。
— 宮西ちはる(香川県:1級和裁技能士) (@KimonoNuibito) September 9, 2020
裄が足りない羽織りが2枚あれば幅を接いで裄が出せ
身丈の足りない男物長襦袢が2枚あれば、丈を接いで身丈が出せます。
接ぐことを生かして、自分だけのデザインに❣️わくわしますよね😊#和裁 #和裁技能士 pic.twitter.com/8mmBygFkwU
図入りでわかりやすかったので追記しました。
センスが問われますが「この柄は一生付き合うぜ!」的なベタ惚れなものは、プロにお願いするのも、不器用さんにとっては結果コスパ良い可能性高いですね笑
以上、アドバイス&引用させていただいた皆様ありがとうございました。
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