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◎韓国の虎さん、崔虎星プロが日本ゴルフに帰ってきた!

韓国の虎さんこと、崔虎星プロが三年ぶりに日本の男子ツアーに戻ってきた。三年前日本で「フィシヤーマン・スイング」(釣り人スイング)と呼ばれる独特のフィニッシュスタイルで聴衆を魅了して、ゴルフダイジェスト社から「年間読者大賞」を受賞、その前後には米ツアーやヨーロッパツアーにも招待されるなど世界中で人気者となった。独特のショーマンシップと苦労人らしいファンサービスでファンにも愛されてきたから、今週、北海道で行われている長嶋茂雄セガサミー大会では選手の間からもモテモテのようだった。

苦労人というのは虎さんが韓国浦項にある水産高校で実習を受けているとき、冷凍マグロの解凍作業で誤って親指をコンベアベルトに巻き込まれて重傷を負い、親指の一部を損傷するという事故にあい、今でも障碍者手帳の手帳の持ち主でもあるからだ。そのハンディキャップを乗り越えてプロとして日本でも三勝している。ファンに愛される条件をすべて備えている。三年前には日本ツアーでトップ10位に入り、韓国に帰国した際には韓国の教科書にも「ハンディを乗り越えた誇り高い韓国人アスリート」として紹介されただけでなく、故郷浦項市からも広報大使に選ばれている。過去二年半以上、コロナ禍で日本に来ることもできず、韓国ツアーにとどまっていたが、ようやく日本ツアーに復帰、ファンに明るい話題を振りまくことができており、男子ツアーも大歓迎だ。

美人妻のファンチナさんも韓国ツアーでもキャデイとして同行してきたが、今回日本ツアーでもキャデイとして夫を支えている。いやキャデイだけでなく、マネージャ―としてもホテルの予約、レンタカーの手配など細かい仕事もこなしている。もともと奥さんとの出会いがシンガポールのゴルフ練習場だったというから奥さんもゴルフの腕前もかなりのものらしい。何よりもゴルファーの心理を知っているという点が大きなアドバンテージとなっている。虎さんが数年前に日本ツアー時代にはチナさんは韓国に残り、息子二人の教育に専念していた。虎さんは試合後、必ず国際電話やスマホで顔を映し出しながら、長い会話をしてきたというから、今回は夫婦同伴でツアー行脚だから満足だろう。虎さんは日本ツアー復帰の第一戦を29位で予選通過。有観客でファンとのやりとりを楽しんでいる。コロナ禍の日本を少しでも明るくしてほしいものだ。

WROTE BY MASAKI TACHIKAWA 太刀川正樹

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