澤村正樹@インハウスHRTech

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HRデータにおける権限の考え方

HR情報を管理しアプリケーションに組み込んでいく際に権限の設計は重要なポイントになります。ここをきめ細やかに実現できないと、HRデータの特性上、安全側に倒すことになり、結局、集約したデータを一部の担当者がクエリを書いて見ているだけという状態になりがちです。今回はわたしたちがこの課題にどう取り組んでいるのか、と今後の展望について書きます。 流れとしては以下のような形になります ユーザー種別の洗い出し ポリシーの設定 権限の設計 仕組みの実現 ユーザーは誰かまずHR

    • パルスサーベイ考(後編) - 月次サーベイの実例

      今回は、前回の議論に続き実際にDeNAで行なっているパルサーベイの事例を見ていきます。 コンセプト わたしたちのパルスサーベイは以下の体験を提供するものであることを目指しています。 マネジャーにとっては、メンバーの変化に気づき対話のきっかけとなるものであること メンバーにとっては、ふりかえりの機会となること。その際の回答コストがミニマムであること 上位マネジャーや担当人事にとっては組織の状態の俯瞰した視点から可視化されたものであること よって、記名式で直上長にも共有

      • パルスサーベイ考(前編) - サーベイによる組織開発の全体設計

        現在わたしたちのグループでは組織開発・人材開発を意図したサーベイを3つ運営しています。半期に一度のサーベイ、月次のパルスサーベイ、そしてマネージャー職にある方を対象とした360°フィードバックです。それそれが意図をもってデザインされています。これから数回にわたってパルスサーベイについて書いていきますが、まずはサーベイを使った組織開発の全体像について書きます。 サーベイによる組織開発とは組織に何か問題がある、という場合に、まずはどのような状態なのかを可視化するためサーベイを行

        • なぜHRテクノロジーなのか〜人事部の中に専門のグループができるまで

          こんにちは、DeNAでHRテクノロジーを担当している澤村正樹と申します。2019年の4月より、人材開発・組織開発を中心としたHR関連のツールを内製開発し運用するチームを率いています。こういった、人事部の中にエンジニアリングを中心としたチームを置くこと自体が業界としても極めて珍しい事例なのではないかと思い、立ち上げから3年の試行錯誤をこのnoteで書いていくことにしました。 対象とする読者としては、企業でおもにHRや組織開発等にとりくんでいる方を想定しています。ある程度組織が

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