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【新人・若手向け】一人前に活躍するためのビジネスマインドセット六か条

この記事はなんやねん?

私が新卒で配属された部署で当時の上司から受けたありがたいお言葉(=語録)を共有させていただこうと思い書きました。語録とそれに対する私なりの解釈・解説をセットとして示していきます。

なぜ書いた?

折に触れて語録を思い起こしながら仕事に勤しんできたところ、それなりに会社から評価してもらった(と、少なくとも自分はそう思っている)からです。

よって、これらの考え方が誰かの役に立てば良いな〜くらいの軽いノリで書きました。もし日々の仕事の現場で行き詰まりを感じている人にとって、何らかのヒントとなれば幸いです。

対象とする読者

主に新人・若手ビジネスマン(入社3年目くらいまで)を対象としていますが、中堅・ベテランの方が読んで頂いても何の問題もありません。

それでは早速いってみましょう〜!

一. 評判なくして、評価なし

解釈
・周りの人や会社から良い評価を受けている人は、評価以前にそもそも人としての評判も良い。
・評判の良い人のところには、自然と良い仕事(=難易度は高いが評価に結び付きやすい仕事)が任されるようになる。

明日からできるアクション
・何か仕事を任されたり、他人から頼まれごとをした際、基本的には好意的な態度で対応し、個人としての評判を上げる努力をしよう。
・相手の期待をちょっとでも上回る事を意識してアウトプットをしてあげれば自ずと評判は高まっていく。

二. 質の高いアウトプットは質の高い現状把握から

解釈
・何かを判断したり決断する際には、なるべく多くの情報を机上に上げて議論しよう。
・網羅的かつ深堀る事を意識してあらゆる情報を集め、先入観なしに分析しよう。
・上司や偉い人の意見は参考にしつつも、それに振り回されないようなロジックを組み立てるために必要十分な情報を集める意識を持とう。

明日からできるアクション
・常に「本当にこれで全部の情報を精査できているのか?」と自分も周りも疑い続けよう。
・2次情報(統計データや加工された情報)だけでなく、1次情報(例:現場作業員の生の声 等)にも意識を向けること。

三. 何事も主張せよ

解釈
・上司や先輩から意見を求められた際、何も言えない(=主張できない)のであれば、それは何も考えていないのと同じ。
・あなたが新人やアウトサイダーで、その議論の内容自体が分からないならば、「何故/どこがわからないのか」を言おう。それも立派な主張。

明日からできるアクション
・何事に対しても常に自分なりの考えを持ち、情報発信し続けよう。
・常に自分の仕事に対して「何故やっているのか?」を考え続け、自分で自分に説明できるようにしよう。
・分からない事は有識者にどんどん質問しよう。「あなたの話を聞いて、自分でも色々調べて、それでこう考えたんですけどどう思います?」が最も質の高い質問の仕方。

参考:落合陽一さんが言うところの「良い質問」の型

四. 適切に人を巻き込め

解釈
・自分の判断や決断に関わる人達(=ステークホルダー、ご近所さん)を議論の初期から巻き込むようにしよう。
・適切な関係者と初期から小さな合意形成を積み重ねることで、ちゃぶ台返しされることなく仕事を手戻り無く進められるようになる。

明日からできるアクション
・落とし所ありきの議論や独断に基づく判断は避けよう。
・常に”ご近所さん”を意識し、関係者から幅広く意見をもらうようにしよう。

参考:仕事における「ご近所さん」という考え方をよく理解できる本
アジャイル開発方法論の本ですが、システム開発に携わった経験が無い人でもとても楽しく読めます。組織/チームのあり方や、仕事に対する姿勢についても見直すきっかけになれる楽しい本です。


五. 情報を独占するな

解釈
・自分や自分のチームが得た情報や獲得したノウハウは、内に留めておいては活用されない。
・情報は誰かに伝わって始めて価値がある。

明日からできるアクション
・自分が得た情報やノウハウは常に自分から発信しよう。
・情報は常にGive Firstの精神で。するといつからか、周りの人が逆にどんどん情報をくれるようになる。
・周りの人に対するコントリビューション(=貢献)の意識を持とう。

六. 最短で終わる方法を考えよ

解釈
・プロジェクトの検討開始フェーズや、何らかの資料作成を始める際、いきなり作業に取り掛かるのはやめよう。
・段取りやアウトプットイメージの大枠(=絵コンテ)から考え、草稿段階から上司/先輩や関係者に意見を募るようにしよう。そうすれば手戻り無く仕事を進められるようになる。
・仕事の8割は、最初の2割の時間で終わらせる。

明日からできるアクション
・「どうすれば最小の労力かつ最速のスピードで仕事が終わるか」を常に考え続けること。
・手を動かす前に頭を動かす意識。”犬の道”は行くな。

参考:犬の道とは?
ロジカルシンキングの名著「イシューからはじめよ」の中で言及されている「誰もがやりがちな効率の悪いアウトプットの方法」を、本書の中では”犬の道”と称しています。

「ロジカルシンキングはなんとなく身についてきた気がするけど、生産性が上がらない。いつまで経っても納得いく資料が作れない...」みたいな悩みを持つ方は是非とも読んでほしい名著です。
(本を読まずとも”犬の道”でググれば、色々とわかりやすい解説が出てきます。)

最後におまけ:コンピテンシーってなんやねん

最後に、良きビジネスマンになるための参考となる「コンピテンシー」という概念について解説させてもらいます。

コンピテンシーというのは、どんな場面でも成果を出せている人が「意識的・無意識的に実施している行動パターン」とされています。そして、それらの源泉となっているのは、各人が培ってきたスキル・能力であったり、
もっとパーソナルな領域(価値観、人格特性 等)も含めた「個性」だとされています。

もうちょいちゃんと言うと

「成果を出せている人材には、ある程度共通して自然と発露している思考パターンや行動様式があり、それをコンピテンシーと呼ぶ」

ということです。「自然と発露している思考パターンや行動様式」というわけなので、スキルというより、もっと個性に近いような「特性」から生まれてくるものとされており、昨今の人事評価の重要な要素とされています。

なんかこういうところも評価されるようになるっていうのは、ある意味ちょっと怖いですね。だって個人の考え方や認知、習慣みたいな部分が評価の観点になるとも言えるから...

ただ、そういうものって、生まれ持っての特性(先天性)であったり幼少期の養育環境に大きく依存することは確実な一方、成人後の教育や、場合によっては治療によって変容することも知られています。

何が言いたいかと言うと

「僕は(私は)生まれながらして、ビジネスマンには向いてないんだろうな...」

ということは断じて無い、ということです。

私のように良き上司に巡り会えた事で変わる人もいるし、本を読んで気づきを得たとか、同じような悩みを持つ人と話していて気持ちが前向きになったとか、色々な手段を持ちうることで、いくらでも人の認知や行動様式は変わるもんだということです。

おわりに

最後はなんか話がよくわからない方向に行きましたが、この記事を読んで、皆さんが日々の仕事の中で抱えるモヤモヤや、自分自身に対する悩みの様なものを解決するヒントになれば幸いです。

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