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すぐ話を進めようとする人

あのー、まず共感だけしてもろて。

そう思うことないですか。
とりあえず悩みを聞いて欲しいだけだったのに、「じゃあ、それを解決するためには」という流れに持って行きたがるエネルギッシュな人が苦手だ。

良かれと思うその対応に、嫌気がさすのはなぜだろうか。
それは多分「受け止めてもらえてないから」だと思う。

自分が悩んでいる状態を肯定して欲しい。
それが悩みを相談する人の心持ちなんじゃないかな。

でも、「こうして解決していこう」と言われると、今の自分の状態が良くないもので、すぐにでも是正すべきものっていうのが浮かび上がる。

それよりも「いやー、そういうのわかるわぁ」と言ってくれるだけで、自分を肯定された気がする。ああ、自分は居てもいいんだ。そう思えたら、ふとよぎってくる死んじゃおうかなとか、ぜーんぶやめてしまおうみたいな結論を少しは跳ね除けられる気がする。

結論をすぐにな出せる人は確かにクレバーだし、実社会で求められる存在だ。
ただ悩んでいる人が相談する相手としては、ありのままを受け入れる能力に欠けている気がする。

なんの結論も出さず、一緒に立ち止まって受け止めてくれる人の存在が、会議では話を前に進められない人が、悩める誰かを助けることもあるのかもしれない。

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