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種火を大切に

最近、昔書いていた小説にもう一度手をつけ始めた。
去年の夏から『Drive!!』というボートの小説を毎日更新で書いてきて、その前半部分を一つの小説にしようと思って書いてきた。

去年の冬一度挫折して、作業を中断していた。

でもいよいよボートのシーズンの開幕が近づいてきたり、取材をさせてもらった人から熱をもらって、一度ダメだったけどもう一度やってみようと思えた。

大切だなと思ったのは、熱意みたいなものを長期的に持続することは難しい。それは認めた上で、でも完全に消さないでおくということ。

そうやって、種火のような小さな火でも継続して燃やしていれば、何かきっかけが会った時にきちんと着火することができる。
大きな燃料になる出来事に出会った時に、そこから火を起こしていたら間に合わない可能性が高い。でも、小さな小さな種火があればその火を大きくすることが数段簡単にできる。

自分は結構0か100かみたいな考え方をしてしまう。
完璧主義といえば聞こえはいいけど、要は完璧じゃない時には言い訳してすぐにポキッと折れてしまう。それで0になる。

それだとすごく勿体無いということに最近気がついた。
だから、調子が悪くでもアイデアがなくても、駄文でも何か書き続けたり、くだらないアイデアでも書き留めたり、コツコツ知識を貯めていったり、毎日の生活リズムに気を配ったり、そういう0にならない工夫を続けていきたいと思った。

SNSを見ると簡単に100%で燃え上がっている人を見ることができる。
その巨大な炎と比べると自分の取り組みがすごく小さく見える。「自分の熱意なんて嘘なんじゃないか?」と思えることもあるかもしれないけど、それはきっと違う。SNSとかでは、その人の最大火力が見えているだけだ。かっこいいプロフィール写真と、誰かの引用で巧妙に火力を高めている人だっている。中には本気で頑張っている人もいるけれど、それだからと言って自分のコツコツやってることが嘘だなんてことはきっとない。

簡単に0にはしない。種火を継続する。
これから数ヶ月の自分に必要なのは多分そういう姿勢だ。

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