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店じまい アナログ回帰

最近スマホの電源を切ってから寝るようにしている。
アラームもやめて、朝は目覚まし時計の音で起きる。

これまで、体に良くないとは知っていても、なんとなく音がないと寂しいので寝る前にYouTubeを流していた。
今はそれもやめて眠くなるまで紙の本を読むようにした。

それだけで結構体調がいい気がする。

一番大きいのは、朝一でSNSを見なくなったことだ。
アラームを止めるためにスマホに触れてしまうと、どうしてもSNSを開いてしまう。寝起きで気分が落ち込んでいるところに、誰かのハイライトを見て「それに比べて自分はだめだなー」とダブルパンチを受けた状態で朝がスタートしていた。

それをきっぱりやめた。

夜は店じまいする気分でスマホの電源を落とす。そこから数時間は自分だけの時間にしてみた。元々連絡はマメな方ではないので、それで誰かに嫌な想いをさせることもないだろう。

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それに関連するのかどうか分からないが、最近紙と鉛筆も使うようになった。記事とかの文章を書くときにはパソコンで書いたものを印刷して、鉛筆と消しゴムを使いながら手直しする。ある程度修正箇所の分量が溜まったら、パソコンに向かいそれを打ち込んでいく。

二度手間なような気がするのだが、なんとなくこっちの方が進みがいい。
あくまで自分の感覚だけど集中力が高まっているように思う。
手書きの修正の時はスマホも切るしパソコンも開かない。

スマホやパソコンを日常的に使いすぎて、電源が入っているとどうしても気になってしまう。自分は少し依存しているのかもしれない。

そう思って実験的に電子機器を手放す時間を作ってみたら思いのほかいい感じだった。
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でも「スマホを手放す」というところまでは流石に勇気が出ない。
実家の家族との連絡や、緊急時にはどうしても必要になるだろう。

少しだけアナログ回帰したスマホがあればいいのかもしれない。
ガラケーがそれにあたるのかもしれないが、もう「お」と文字を打つときに五回も「あ」を押すことができない贅沢な人間になってしまった。
画面に触れながら直感的に操作はできる。でも緊急連絡以外は接続されていない。もしくは電源を切った状態でも、地震速報や家族からの緊急連絡だけは受け付けてくれる。

もしかしたら、高齢者用のスマホがそんな機能を持っているのかもしれない。自分がおじいちゃんとかが使うスマホにしたら、かっこ悪いだろうか。

でも頻繁に友人とかと連絡を取り合う方じゃない自分にとっては、パソコンとおじいちゃん用の携帯くらいがちょうどいいのかもしれないと思った。

そういうちょうどいいスマホとの距離を取りたい人への、選択肢も増えてくれたら嬉しいなと思った。

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