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10の例

(架空の例1)
あの線の太さを、あのメーカーのペンで、彼の筆圧で寝食以外、描き続け半世紀。

(架空の例2)
あの形のその、不可能とまで言われた「輪郭」を成形させるギリギリを攻める為に、
それを型取るのに必要な素材を焼く事が出来る機械を開発する為に会社を起こし10年経った今、やっとまず開発メンバーが揃い、始動。

(架空の例3)
台風の日だろうと、40度を超える日だろうと、氷上のような極寒の日でも外へ出て、
朝から晩まで、外へ出てただ、ただただ走っていた。

(架空の例4)
それの肝のせいで腹を壊したとしてもそれを翌日に火も通さず食べた。ふざけているわけでわなく、それの効能、薬効を知るために食べない日は無かった。

(架空の例5)
全てが数字/計算に見えており、動物、人間に至る全ての生き物の、呼吸数、心拍数、まばたき、癖、すら数学で解けるようになるほど、数学が生活だった。

(架空の例6)高校を出たその日から、還暦を迎えたその日も。
また世界中から集まった曾孫、孫達に囲まれる年末年始を過ごしたその日まで。そして昨日の記憶も曖昧な状態な日でも尚、朝になれば毎朝違う国にいるような生活だった。

(架空の例7)会話や手紙などの全てのやり取りにおいて、「あ」と「ん」の音を発してはいけないという法則(ルール)を決めて会話をする事が我々の幸福だ、それを持って契りを交わそう、と婚姻し金婚式を迎える夫婦。

(架空の例8)海岸に放棄されたゴミを拾い集め分別し、楽器制作を行う為、18歳の時に親元を離れてから45年、1つ目の大陸の北アメリカ大陸の海岸でそれを制覇。残りあと5大陸、南極大陸、アフリカ大陸、ヨーロッパ大陸、アジア大陸、オーストラリア大陸の海岸のゴミを拾う予定。

(架空の例9)夢を見て、その夢全てを映画化していた映画監督。
その当の本人は40代の時に交通事故で急逝したが、その意思は子供に継がれ、父が本当に見たのかわからないその夢のメモが書かかれた事典のような本を元に映画を制作する為、今の職業の働き方を変え、仕事は続けながら、
まずは週末、ADとして修行を開始し始めたそうだ。

(架空の例10)その曲のそのサビの部分だけのモノマネ専用の興行しか出来ないようになっている、店のマスター手作り感満載のステージがある、街角の場末のスナック

勝手に思いついたことを書いているが、
こんな架空の10の例のような生き方を芯が太いと思っていた。
でもそう思ってもそうは出来ない、やらない、やれないのが自分だ。
行動にうつしている事は「かっこいい」とする風潮も一部ではあるかもだろう。

自分もそう思うところはある。
そういうこだわりや、
一つの事を行い続ける人生にある種の憧れがあった。

あれを経て、今はどうか?


自分はというと、

・夜、家族が寝てからまだ元気と時間があれば、手を広げたサイズ内の小さなテーブルの上のその時だけの小さなアトリエで制作をする事。たまに。

・21〜22歳頃から同士と共に、
トラリープロジェクト、ツーバックスを結成し、路上での制作、展示活動を出来る時に行う事。年数回。
・たまに写真集を作って文学フリマやTABFで売ったりする。

最近制作した写真集、丸い場所に丸いものを積み上げた写真集 「pile up ツーバックス IKEBUKURO」
中身。pile up中の風景
pile up 池袋2024
裏表紙、文学フリマ東京現地にてツーバック2人で日付を書いている
メンバー2名、大阪と東京。2人が持ち寄った丸い物を封入して完成。岸本は息子の保育園が改修に伴い、廃棄される予定だった大量の金属の器を交渉してもらった物の1枚。小灘はこの完成前日に行った、三島由紀夫も足繁く通った酒場、「琥珀」のコースター。


等〜、をやっている。

そして、
以下の行動が日常の99%の時間を費やしている。

・これは結果、何かに通じる思考だなと、それをやる為の時間も金も自分にとっては無駄でしかないと思っていたゴルフを42から始めだした事。
・元々は好きでは無かったが、ファンクラブにまで入っている妻が子供の頃から好きなミュージシャンのコンサートに共に行き、結果1人、仕事をしながら聴くようになった事。(ミスター○○○○ン)
・日々の会社勤め。
・Instagramを眺めたり、threadsを眺めたり、Xを眺めたりすること。
・夫婦喧嘩や仲直り、子供を叱ったり褒めたり同調したり、疑問や困惑、の喜怒哀楽。
・生きる為の日々の家事。
等。

どっちがいい、こうが良かったって話じゃない。
自分はこうだなって。

ふと、なんか今朝寝起きにそう思った、日曜の朝なので綴った。

※今日は義母の誕生日だ。夜は義弟主催の誕生日会へ行く。
本当に誕生日おめでとう、お母さん。

※今、全然ルールを2人ともわかっていない、
これを息子としながら投稿。

ROBOT  Turtles
朝食のパンを食べたあとはここに取り付けるよう、家族に周知したいができていないのでこそこそ集めて作っているもの、コーヒースプーンにパン留めクロージャー満タンになる完成予定は50歳頃を見込んでいる。
「morning-ing」
いつかのやつ。家族のいらないものと、ポストに入れられる日々の広告マグネット。
節分の時の衣装。
落ちていた12月のクリスマスのラッピングにて制作
先週の5月末の夜中の作品。
どこかで買ったにっかつのポスターと、
使わなくなったトイレカバーと、ヤクルトが優勝した時ののし紙
大阪、トラリーナンドでのツーバックス個展風景 2023年
とある作家の立体から考察した立体
トラリーにて路上ツーバックス 個展 2022年
いつかの路上展示トラリー
トラリー内展示用の壁。
我々にとってのホワイトキューブは路上で配られた広告という事で。



2024/06/02
昼飯前。

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