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級別制度と特定名称酒の始まり

昭和時代から平成初期にかけて、日本酒は「級別制度」というもので分類されていたんだ。特級、一級、二級に分けられ、それぞれに異なる酒税率が適用されていたんだ。

もうこの表現をする人達は少なくなったけど、おじいちゃん世代の一部は「特級酒くれやぁ」って話しているのを聞いたことがあるよ。

この制度は、もともと粗悪なお酒が横行していた時代に市場を立て直すために作られたんだけど、時が経つにつれて、酒質が画一化していく問題もあったんだ。

消費者のニーズが多様化する中で、蔵元たちは高い酒税を避けるために、高品質ながらもあえて審査を受けない「無鑑査二級」の酒を製造するようになったんだ。これが、地酒ブームにもつながっていくんだよ。そして、級別制度は徐々に形骸化し、1992年(平成4年)には廃止されたんだ。

その後、日本酒の製法や品質を示す新しい基準が設けられ、特定名称酒の表示が始まったんだ。特定名称酒は8種類に分類されていて、その基準の一つが精米歩合

精米歩合っていうのは、白米の重量がその元の玄米に対してどれくらいの割合かを示すものなんだ。
米の胚芽や表層部に含まれる成分、タンパク質・脂肪、灰分、ビタミンなど清酒の製造に必要な成分が含まれているんだけど、多すぎるとが清酒の香りや味に悪い影響を及ぼすんだ。
だから、お米を削って必要な成分を残すように調整するんだ。
これによって、日本酒の多様性がさらに広がっていったんだよ。

ちなみに、一般家庭で食べるお米の精米歩合はだいたい92%くらいなんだ。

級別制度の説明を加茂鶴様HPより引用させて頂きました

https://www.kamotsuru.jp/class/


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