◆少しだけ。グラフの色を変えてスライドを上質にする方法◆
こんにちは!
にっぴーです(*^^*)
今日は学生向けの記事なのですが、現代の学生は非常にプレゼンの機会が多いと言えます。
私の通っていた大学では、所謂アクテイブラーニング系の講義が2018年ころから流行り始めました。私が1年生の時にこのような形態の授業は2つほどしかなかったのですが、大学院2年生になる頃には必修科目で5つと倍増していました。
きっと今も増え続けているのでしょう。
そこで今日は大学生向けにスライド上での円グラフ掲出を伝授します。
グラフは最低限塗りつぶしと文字の色を変えるのだ!
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今回のオススメくん
◇スライドの正解が分からない大学1年生
◇きれいな資料を作りたい大学2、3年生
◇学会に見やすいグラフを載せたい大学院生
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■グラフを作る方法:「EXCEL」と「Tidyverse」
円グラフをはじめ、グラフを作る時に使うツールはだいたいEXCELですよね。
でもEXCELのグラフってダサくないですか?
なので今回は2通りのパターンを紹介。
①EXCELでグラフ作成→色を変える
②Rという統計ソフトでグラフを作成
この記事では①を扱います。(見て分かる通り簡単だからね!)
②は難しくはないのですが、Rのインストールなどに時間を要するため割愛です。
※Rには統計解析を行ったあとにキレイに結果を提示できるように「Tidyverde」というオシャレ表示機能を入れることが出来ます。この手法はとてもスマートな表示が可能なのですが、少しプログラミングっぽい技術が必要です。気になる人は「R Tidyverse」で検索してみてください。
■EXCELグラフの”ここがダサい!”
EXCELで作った円グラフはそのまま使えません。
(使ってはせっかくの発表が台無しです)
なぜなら、ダサいから...。
図1 EXCELで作っただけの円グラフ
例えばこんなデータ。
このグラフのダサい点は5つです。
①色味に工夫がなく伝えたいことが分からない
②文字が黒で塗りつぶしに消えて見にくい
③「凡例」「データラベル」が小さい
④データラベルの最後の桁の0が不要
⑤グラフタイトルで伝えたいことがわかりにくい
いきなり全部直すのは難しいので、今回は①と②を改善していきます。
この2点の改善で見違えるほど良くなりますのでご期待を。
■実際のスライドで見る改善結果
次のスライドで説明しましょう。
2つの円グラフがありますね。
今回想定する”伝えたいこと”は「国立大学は数が少ないのに学生が多い!」です。
上のスライドで意識して直されている点は塗りつぶしと文字の色です。
どんな点が直されているのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
◎塗りつぶしの色
落ち着いて見える紺と注目してほしい赤を使い分けている。赤も目にうるさい赤ではなく、トーン(色の明度と彩度の掛け算のこと。)を紺と統一して使用。意識は自然と「国立大学」に集まる。
◎文字の色
グラフのデータラベルに関して、文字の色は多くの場合白一択です。色には視認性というものがあり、「補色」を選ぶと目がチカチカしたり、「明度」差をつけると文字が読みやすくなったりします。円グラフは赤や青で塗りつぶす場合が多いので、文字は白にすると読みやすくなるのです。
この2点をおさえるだけでスライドの質は格段に上がります。
学生のみんな、周りと差をつけていきましょう!
社会人の皆さんは最低限のルールと言っても過言ではないです。必ずチャックしましょう!
■まとめ
今回はグラフの塗りつぶしと文字の色を変えることで資料の質が格段に上がるお話をしました。
「あ、こうすればきれいになるんだ」と思って頂ければ幸いです。
「でも待って!具体的に何色で塗りつぶせばいいの?」「例外もあるんじゃないの?」という方は是非Pの会議室室長にっぴーのTwitterをフォローしてみてください。1日2回は必ずPowerPointスキルに関する投稿をしています。
それではまたお会いしましょう🌸
※ちなみに例示したスライドにはこんな工夫も。
余談ですが、1枚のスライドにかける思いは作成者の時間と能力で100%表すことができます。資料作成スキルをあげて自分の思い通りに世界を動かしましょう!
ポイント①:”裁ち落とし”技法を用いたスライドタイトル
ポイント②:グラフの着目してほしい点に下線強調
ポイント③:比較しやすいように凡例を中央に
ポイント④:注目してほしい項目の塗りつぶしに他色と比較し発色の良い赤
ポイント⑤:総数は視覚で囲んで”図式化”(文字として認識させない工夫)
ポイント⑥:引用元は文字間隔を狭くしこじんまりと記載
ポイント⑦:スライドで最終的に言いたいことを強調
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