サッカー未経験の初の試合分析(日本vs ブラジル 2017.11.10 前半)
ごあいさつ
はじめましての方もそうじゃない方も
よろしくお願いします
まさきです
はじめに
YouTube上のJFA公式アカウントで、期間限定で公開された試合をサッカー未経験、分析未経験の自分がレポートにまとめていきたいと思うので
至らない点や考察等ありましたらコメントに残していただけるとありがたいです
今回は、三失点した前半の内容のみをレポートしてるのでご了承ください
もちろん、日本代表の試合は国内外で注目を集めているので自分を含めて様々な人が見ており
ネットを見渡す限り、日本代表に対しては、コアなサッカーブロガーから一般のサッカーファンまで批判的な視点を持っているファンが多い印象があります
実際この試合のレポートや試合動画のコメント欄には、酷評とも呼べる内容も多く、いい意味で日本代表への期待値の高さを感じます(笑)
自分がこの試合を当時見たとき、あまりサッカーに関する知識がなかったので、あまり戦術的内容は覚えていません
負けた試合とはいえ、ブラジル相手に二点差は下馬評通りとも取れると思います(笑)
日本のスタメン
GK 1 川島永嗣
DF 5 長友佑都(Cap)
DF 20 槙野智章
DF 22 吉田麻也
DF 19 酒井宏樹
MF 17 長谷部誠
MF 16 山口蛍
MF 2 井手口陽介
FW 8 原口元気
FW 15 大迫勇也
FW 11 久保裕也
長友から酒井まで左から並んだ4バック、左に山口右に長谷部の2ボランチ、井手口トップ下、原口から久保まで左から並んだ3トップの4-2-1-3
ブラジルのスタメン
GK 1 アリソン・ベッカー
DF 22 ダニーロ
DF 14 チアゴ・シウバ
DF 4 ジェメルソン
DF 12 マルセロ
MF 5 カゼミーロ
MF 17 フェルナンジーニョ
MF 18 ジュリアーノ
MF 19 ウィリアン(Cap)
FW 9 ガブリエル・ジェズス
FW 10 ネイマール
ダニーロからマルセロまで右から並んで4バック、カゼミロがボランチ、左フェルナンジーニョ右ジュリアーノのインサイドハーフ、ウィリアンからネイマールまで右から並んで3トップの4-1-2-3
(番号のみの表記ですが、ご了承ください)
日本の戦い方
攻撃:4-2-1-3から、山口が左IH、井手口が右IH、長谷部ボランチの4-1-2-3に変形するロングボール主体のサッカー。ビルドアップでは、センターバックが開くことも少なく、相手のファーストディフェンダーが飛び出して来たらすぐにロングボール。左CB槙野から右WG久保のロングフィードが一つの形か?右サイドを主に利用し、中央に選手を寄せる。サイドを崩してクロスか、中央でのパスの連携でシュートを狙う
ネガトラ:低い位置で受けようとする選手には、ボランチが飛び出して対応
守備:4-4-1-1で井手口が中央に残ってCF大迫のみが左右にプレスをかける守備ブロックと、井手口がCF大迫と両WGの間に顔を出す4-4-2のブロックを使い分け、基本相手のCBやIHにはマークにいかないで、IHやSBがボールを受けたときに、スライドやボランチが前に出ることで、日本のMFラインを横並びにして守備をしていた。時間経過とともに、相手の両IHが低い位置いるときは、井手口がボランチ間に入る4-5-1のような時間もあった。基本的には、マンマークで対応
ポジトラ:とにかくロングボール
ブラジルの戦い方
攻撃:4-1-2-3で、ショートパス主体。左はネイマールのフリーロールとマルセロの攻撃参加などで均衡を破り、右ではワンタッチの連続で崩そうと試みた。両サイド共に三人一組でパスを回した。IHはサイドでの三角形を作るまでは高い位置を取らず、数的優位を生かしてバックラインでフリーを多く作り、そこから両WGに配球していた。
ネガトラ:ボール付近では強くプレス、すぐに撤退
守備:両WGの下がる4-1-4-1と、ネイマールが前に残る4-4-2の併用だろうが、ネイマールが前に残ることが多い上に、攻撃時の中央のトライアングルが残っていることが多く、左が大きく開いていることもあった。高い位置では、前三枚がプレス
ポジトラ:人数をかけて前線に運ぶ。最終的におおよそポジション通りになっていることが多く、リスク管理になっていた。ドリブルでプレスをはがしていた。
試合中の注目シーン
2分後半(○分30秒より後の意味、試合前半のこともある)
ブラジルのチャンス
マルセロの縦方向のロングパスを受けたネイマールがそのままカットイン
この時ウィリアンの中に入るダイアナゴルランに長友がそのままつられて
空いたスペースに走りこんだジュリアーノにパス、そのままシュート
(図をタッチするとアニメーションのリンクになっています)
5分後半
ブラジルのチャンス
マルセロから下がってきたネイマールにパス、そのままマルセロはインバーテッドランをし、二人のマークをかいくぐってパスを出したネイマールから
ボールを受け、上がってきたフェルナンジーニョにパス、マルセロとワンツーから、左の位置にいたジェズスにスルーパス、抜け出すも吉田がブロック
(図をタッチするとアニメーションのリンクになっています)
11分前半
日本のチャンス
日本が押し込んだ位置でのブラジルのスローインで、マルセロが日本の自陣方向に投げたところを、酒井がヘディングで前に返し、そのボールをブラジルDFラインの前でカゼミーロと大迫が競り合い、こぼれ球を中央まで来ていた原口が拾い山口と狭いエリアでワンツーし、そのままさらに運ぼうとしたところを、ジェメルソンが反応してブロック、こぼれ球を再び日本の大迫が受けてシュート
(図をタッチするとアニメーションのリンクになっています)
13分前半
日本のチャンス
日本が押し込んだ位置で、日本から右サイドでのプレスがはまり、プレッシャー下のマルセロが出した無理な縦パスを長谷部がカット、中央を向いた久保が受けて、少し下がった大迫にパス、近くでフリーになっていた井手口にパス、大迫へのパス後にダイアナゴルランでポケットに侵入した久保にアウトでフライスルーパス、トラップミスで相手ボール
(図をタッチするとアニメーションのリンクになっています)
14分後半
ブラジルのチャンス(PK獲得)
日本が押し込んだ位置でボールロスト、低い位置で受けたジェズスに長谷部が前に出て対応、この時インサイドハーフの位置に残っていた山口も前に残っていて、日本から見て右ハーフスペースあたりの空いたバイタルエリアができる。ジェズスが長谷部をかわしてウィリアンにボールを出すと、長友がファール気味にプレッシャーをかけるが、ウィリアンはドリブルでかわし、空いたブラジルから見て右サイドのジュリアーノにパス、さらにその外側を走りこんだダニーロにスルーパス、少し流れて槙野がプレッシャーをかけられるようになるも、中央では長友がウィリアン、吉田がネイマールを見ており、低い位置から一気に上がってきてエリア内のニアサイドまで上がってきたジェズスがフリーに、ダニーロのクロスに反応したネイマールがジェズスの方に落とすと、遅れて対応した山口がファール、ブラジルのPK
(図をタッチするとアニメーションのリンクになっています)
16分後半
ブラジルのコーナーキック(得点)
ブラジルは、キッカー付近に1人、ゴール付近に5人、エリア外に2人の配置
日本はキッカー含めて、相手の8人にほぼマンツーマンで対応、ゴール付近だけ1人増やした配置
キッカーはネイマールで、エリア外の2人のうちニア側にいたのがマルセロで日本は原口がマーク、ゴール付近の5人(日本は6人)のうちの1人がニアサイドへ走り込み、そこに配球、日本はゴール付近の数的優位を生かし2人係で対応し、そのうちの久保が反応、こぼれ球を井手口が蹴りだそうとするのを見て、原口が前に走るも、井手口のボールは弱く、マークの外れたマルセロが拾いフリーでミドルシュート、ゴール
27分後半
日本のチャンス(FK獲得)
右サイドでのボール回しの後、逆サイドでフリーの槙野がボールをもらい、日本から見て左ハーフスペースで原口が縦パスをもらい、うまく前を向いて、遅れてカゼミーロがファールで止めFK獲得。
付け加えると、原口が前を向いた段階で、ウィリアンはボールウォッチャーになっており、長友がフリーで抜け出している
29分前半
日本のチャンス
一気に日本の自陣までボールが下がったことで両チームの陣形が崩れた状況で、吉田がパスを受け、プレッシャーをかけてきたネイマールをかわし、日本から見て右サイドの長谷部に渡す、この時サイドバックの位置にいた井手口にさらにパス、長谷部を見ていたフェルナンジーニョが二度追いしてくるまでの時間で、裏に抜けた酒井へのスルーパスを見るが、一回ボールキープをし、中央の山口にパス、大外にいた久保が一気に抜け出して、山口からスルーパスをもらい、フリーになってグラウンダークロスを上げるも合わない
(図をタッチするとアニメーションのリンクになっています)
32分前半
ブラジルのボール保持
ブラジルから見た右サイドのWGウィリアンがハーフスペースへ、SBダニーロが大外のスペースに上がり、その底にIH(インサイドハーフ)のジュリアーノが入る形で右サイドの三角形を変形、長友はこの時サイドバックの位置に残り、低い位置のジュリアーノには軽く前をふさぐ形で山口が対応、そのジュリアーノからハーフスペースを下りてきたウィリアンにパス、これを井手口が見ることで、サイドの高い位置に山口が残り、その後ろのスペースを原口が埋めることで、山口と原口が入れ替わることに(詳しくは、図を参照ください)ウィリアンはそのままフリーのカゼミーロへパス、すぐフェルナンジーニョに渡し、下がった位置からダイアナゴルで中央に入っていったウィリアンにパス、ボランチの位置にいる原口は対応が遅れてウィリアンのドリブルを許す
(図をタッチするとアニメーションのリンクになっています)
34分後半
ブラジルの得点
槙野から対角線の久保にロングボールを通す、クロスを合わせようと再異臭的に五人ほど入っていくが、上げるタイミングなく、中央にそのままドリブルしていった久保が、そのまま中央でボールを奪われカウンター。
ウィリアンへのマークと関係なく中央で守備をしていた長友を、ジュリアーノがかわし、ブラジルから見て右サイドにいるネイマールへパス、中央のジュリアーノに再びパス、左に開いていたジェズスがパスをもらい、ジュリアーノとジェズスの間のスペースをフリーで上がったフェルナンジーニョにスルーパスを狙うも、吉田がブロック、こぼれ球を拾ったカゼミーロが右のウィリアンに捌き、これを長谷部が見るも、外側を抜けてきたダニーロがフリーでグラウンダークロス、ジェズスが合わせてゴール
考察
日本はネガティブトランジションでのミスで、一気にピンチにされることが多く、今見ると、ワールドカップのベルギー戦が脳裏によぎった人もいると思います。ファールをしてでも止めに行くところは止めに行く。止まらないならば、より後ろに残す人数を増やすなどしないと、せっかくパスワークで前進しても、試合の主導権を握るのは難しく、この試合のようにロングボール主体にして試合の主導権を捨てたとしても、ブロック守備が簡単なポジションチェンジで崩されるようでは、失点シーンが多く生まれるという課題が、浮き彫りになったように思います。
おわりに
初の試合分析いかがでしたか?
試合を見ながらメモを取ったり、試合を見返す行為が新鮮で
いま自分はサッカーの勉強をできているんだなと感動しました
また機会があればぜひ試合分析してみたいと思います
ご意見ご感想いただけるとありがたいです
それではまた
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