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ベストライブ5選

ライブが好きだ
小さな箱から大型フェスまで、大学生の時分には隙あらば参戦していた
その都度、記録していたメモを見付けたので、懐かしく振り返ると共に、中でも最も楽しかったライブを5つ紹介したいと思う

ベストライブ5選

今回はランキングではなく、"5選"とさせていただいた
そのため、番号は順位では無く時系列である
それでは早速見ていこう

①Mr.Children 「未完」

相棒は真逆のセンスと
真逆のタオルを持って

日産スタジアムで行われた、アルバム「REFLECTION」のリリースツアー
この公演は映像化もされているので、ご存知の方も多いかもしれないが、中盤から土砂降りである
そんな中で披露されたエソラは格別

"天気予報によれば、夕方からの降水確率は上がっている"
"でも雨に濡れぬ場所を探すより、星空を信じ出掛けよう"
"雨に降られたら、乾いていた街が滲んで綺麗な光を放つ"
"心さえ乾いてなければ、どんな景色も宝石に変わる"
Mr.Children  「エソラ」

また、Waltz→フェイク→ALIVEというダークなナンバー3連発を、水飛沫を上げながら踊り歌う様も非常に印象的であった
Mr.Childrenは私が最も長く聴いてきたアーティストであり、気を抜くとこのままつらつらと語り続けてしまいそうなので、いつの日か別記事を設けたいと思う

② JAPAN JAM BEACH 2016

夕陽と音楽

砂浜×フェス=エモーショナル
現在でも、春フェスの一角として存在感を放っている「JAPAN JAM」だが、2015、2016の2年間は「JAPAN JAM BEACH」として幕張海浜公園の砂浜で開催されていた
これがもう、とてつもなく最高だった
フェスとしての快適さやスケール感で言えば、CDJやロッキンには及ばないものの、初夏の砂浜で波音と共に奏でられる音は、得もしれぬ高揚感を私に与えた
靴の中は砂に塗れ、身体は汗と潮風でベタついていたが、10代最後にして最もエモーショナルな9時間がそこにはあった

③フレデリック 
「フレデリズムツアー2016-2017」

正面入口はブロードウェイ風味

ベストフェスは先述の通りだが、ベストライブハウスはこちら、「新木場 STUDIO COAST」
千葉は優秀
横長のステージはどの位置からでもアーティストが見やすく、フロアにもゆとりがあり、踊ってよし清聴して良しの完璧な箱
残念ながら2022年の1月に閉館してしまったが、私が最も多く足を運んだ会場であった

話を会場から演者へ戻そう
フレデリックのフレデリズムツアーをベスト5に選んだ理由はズバリ、構成だ
会場が暗転し、幕が上がるとステージの真ん中にラジカセがひとつ
そこへ赤い服の女性が歩いてきてラジカセのボタンを押す
「フレデリズム、始めます」というアナウンスと共にメンバーが現れ、演奏されたのはリリリピート
MCを挟まずに、続くKITAKU BEATSまで歌い切った
1曲目から"リピート"?
2曲目にして"帰宅"?
と、頭の中に疑問符が浮かんでいたが、その後もとめどなく繰り出されるダンスナンバーに、些細な違和感はかき消されていた

オンリーワンダーにて本編が幕を閉じ、アンコールも終了
出口へと向かいかけたその時、再び幕が上がった
広々とした舞台の中央にぽつんと置かれたラジカセ
舞台袖から赤服の女性がでてきた瞬間に、全てを理解した
「フレデリズム、リピートします」
オープニングよりも更に熱気を帯びたリリリピートで、会場はこの日最高のボルテージに到達した

"リピートして、リピートして、リピートステップして"
"音楽は止まない、ずっと"
フレデリック「リリリピート」

興奮醒めやらぬ間に、最後の曲へ
言うまでもなく、KITAKU BEATS
相応しすぎるフレーズと共に、今度こそステージの幕が閉じた

"遊びきってから帰宅"
フレデリック「KITAKU BEATS」

④ NICO Touches the Walls
 「"N X A"TOUR -FunnySide-」

最期に藍が咲くまで 朽ちるなTwister

今にして思えば、この「"N X A"TOUR」ツアーに2回参戦することができて、本当に良かったと思う
というのもこの翌年、2019年にNICOは解散してしまうのだ
事前告知もなく解散ライブもない、突然投稿された解散を伝える10行ぽっちの文書に虚をつかれたのを今でも覚えている

このツアーの時点で、メンバーは解散を決めていたのであろうか
真相は分からないが、ライブの中盤には集大成とも言えるような怒涛の"メドレー"があった

一般的にライブのメドレーというと、1番までを5曲ほど続けて演奏することが多いが、"ミステリーゾーン"と題したNICOのそれは違った
ある曲のイントロが始まったかと思えば、別の曲のAメロへ、サビに入ったかと思えば、さらに別の曲のCメロへ、と言った具合に合計27曲を約40分間、息付く暇もなく掻き鳴らし続けたのだ

言うまでもなく初めての体験であったし、恐らくこの先も二度と味わうことは無いだろう
音源では決して再現できない、正しく"摩訶不思議な"空間に立ち会えたことを今でも光栄に思う

⑤ 女王蜂 「犬姫」

King of Bitch な Queen Bee

最後に紹介するのは記憶に新しい、女王蜂の武道館公演だ
ここまで、様々なシチュエーションや構成について述べてきたが、このライブに関しては特筆するべきことは何も無い
武道館であるにも関わらず、派手な演出も無ければMCも無い
ただただ、演奏と歌に酔いしれる"直球ど真ん中"な公演であった

女王蜂を生で見るのは初めてだったが、あれだけ特異な曲調や歌唱法にも関わらず、音源を凌駕するパフォーマンスをするのには度肝を抜かれた

"絶唱"という単語はこのために存在したのではないか、とさえ感じる
伝えたい言葉は全て曲に乗っている
何一つ語らなかったアヴちゃんに倣って、本記事でも多くは語らない事とする

【おまけ】ライブ履歴

これまでに参戦したライブの履歴を、備忘も兼ねてまとめた

2012

3/10 
横浜アリーナ
ファンキーモンキーベイビーズ
「笑って歌ってもりあがァリーナ 
  ~行くぞ日本!!~」

11/4 
横浜アリーナ
いきものがかり
「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!!      
   2012 ~NEWTRAL~」

12/28 
さいたまスーパーアリーナ
Mr.Children
「[(an imitation)blood orange]Tour」

2013

2/2 
横浜アリーナ
ファンキーモンキーベイビーズ
「WE ARE 
   FUNKY MONKEY BABYS TOUR」

8/17 
音霊 OTODAMA SEA STUDIO
Hilcrhyme
「Hilcrhymeでバッシャバシャ
  ~俺が大丈夫って言えばビキニで大丈夫~」

11/16 
さいたまスーパーアリーナ
スキマスイッチ
「POPMAN'S WORLD」

2014

6/12 
日本武道館(フェス)
「LOVE in Action Meeting」

2015

7/3 
渋谷 CLUB QUATTRO
a flood of circle/GLIM SPANKY
「BRAND-NEW RIDERS」

9/6 
日産スタジアム
Mr.Children
「未完」

10/12 
新木場 Studio Coast
 BIGMAMA
「The Vanishing Bride Tour 2015 
    ~帰ってきた花嫁、二次会は新木場で~」

11/4 
渋谷 CLUB QUATTRO
感覚ピエロ
「KKP47 
   全国のあなたたちと会いたかった Yes!」

11/24 
横浜アリーナ
RADWIMPS/いきものがかり
「RADWIMPSの胎盤」

12/19
幕張メッセ
[Alexandros]
「ご馳走にありつかせて頂きます」

12/29.30 
幕張メッセ(フェス)
「COUNT DOWN JAPAN 15/16」

2016

2/28 
Zepp Tokyo
amazarashi
「世界分岐二〇一六」

4/5 
赤坂 Blitz
THE ORAL CIGARETTES
「唇ワンマンツアー
   ~奈良まで続くよ道のりはツアー!~」

4/24 
新木場 Studio Coast
グッドモーニングアメリカ
「グッドモーニングアメリカTOUR 2016」

5/5 
幕張海浜公園(フェス)
「JAPAN JAM BEACH 2016」

5/21 
新木場 若洲公園(フェス)
「METROCK 2016」

6/4 
新木場 Studio Coast
a flood of circle
「THE BLUE TOUR -青く塗れ!-」

6/16 
渋谷 CLUB QUATTRO
Mrs.GREEN APPLE/SAKANAMON
「Mrs. TWOMAN TOUR 
   ~初夏とリンゴとロックバンド~」

8/6 
国営ひたち海浜公園(フェス)
「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016」

8/10
お台場みんなの夢大陸
04 Limited Sazabys
「めざましライブ 2016」

8/20 
国営讃岐まんのう公園(フェス)
「MONSTER baSH 2016」

9/24 
Zepp Tokyo
KEYTALK
「秋の大収穫祭
   ~そなたが落としたのは金の松茸か?
   銀の椎茸か?それとも白いしめじか?~」

10/16 
横浜アリーナ
SiM
「THE BEAUTiFUL PEOPLE TOUR 2016 
   GRAND FiNAL“DEAD MAN WALKiNG”」

10/28 
Zepp DiverCity Tokyo
UNISON SQUARE GARDEN
「Dr.Izzy」

11/5 
Zepp DiverCity Tokyo
SUPER BEAVER
「『 27 』Release Tour 2016 
     〜27こぶ、ラクダ〜」

12/7 
Zepp Tokyo
04 Limited Sazabys
「eureka tour 2016-2017
   ~one man series~」

2017

1/22
新木場 Studio Coast
フレデリック
「フレデリズムツアー 2016-2017」

2/15 
恵比寿 Liquid Room
a crowd of rebellion
「Xanthium Tour 2017 
   オナモミワンマン塾 
   ~スペシャル冬季講習~」

3/19 
豊洲 PIT(フェス)
「JAPAN’S NEXT TURBO」

5/3 
さいたまスーパーアリーナ(フェス)
「VIVALA ROCK 2017」

5/20 
新木場 若洲公園(フェス)
「METROCK 2017」

8/25 
山中湖 交流プラザ きらら(フェス)
「SWEET LOVE SHOWER 2017」

12/6 
舞浜 アンフィシアター
amazarashi
「理論武装解除」

12/17 
横浜 Bay Hall
Base Ball Bear
「光源」

12/21 
横浜アリーナ
UVERworld
「TYCOON TOUR TAKUYA∞生誕祭」

2018

1/7 
新木場 Studio Coast
夜の本気ダンス
「Kotteri ! intelli ! One Man Show !」

3/18 
幕張メッセ(フェス)
「ツタロックフェス 2018」

4/21 
幕張メッセ
WANIMA
「WANIMA Everybody!! Tour」

5/4 
さいたまスーパーアリーナ(フェス)
「VIVALA ROCK 2018」

6/6 
Zepp Tokyo
NICO Touches the Walls
「"N X A"TOUR -Electric Side-」

9/1 
山中湖 交流プラザ きらら(フェス)
「SWEET LOVE SHOWER 2018」

10/17 
新木場Studio Coast(フェス)
「あれから何年経った?」

11/4 
幕張メッセ
NICO Touches the Walls
「"N X A"TOUR -Funny Side-」

12/31 
幕張メッセ(フェス)
「COUNT DOWN JAPAN 18/19」

2019

4/6 
幕張メッセ
サカナクション
「SAKANAQUARIUM 2019 “834.194" 
   6.1ch Sound Around Arena Session」

7/3 
EX Theatre 六本木
BRADIO/special others
「IVVII Funky Tour」

7/8 
日本武道館
Official髭男dism
「one-man tour 2019@日本武道館」

11/3 
東京ドーム
BUMP OF CHICKEN
「TOUR 2019 aurora ark」

12/29 
幕張メッセ(フェス)
「COUNT DOWN JAPAN 19/20」

2022

2/17 
東京国際フォーラム
KREVA/Zorn
「908 FESTIVAL 2021+1」

3/3 
日本武道館
女王蜂
「犬姫」


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