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第21回 #書き出し祭り 第二会場 全感想(まさかミケ猫)

第二会場の全感想です。
追加感想も下記から受け付けています。


書き出し祭りについて

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第二会場あらすじ

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感想について

タイトル・あらすじ感想

 本文未掲載の時点での、タイトル・あらすじのみを読んだ感想です。解釈が間違っていて、本文を読んでから赤っ恥、みたいなことになる可能性もありますが、その場合はどうか「お主など斬る価値もないわ」と刀を納めて見逃してください。
 それと「あらすじなんてない!」という硬派な作者様には、タイトルから妄想したストーリーを脳内で勝手に作って感想を書きますので、あらかじめご了承ください。

本文感想

 本文が掲載されてから感想を書いていきたいと思います。できるだけ読んだまま素直に書いていければなと思ってますが、変な感想になっちゃったらごめんなさい。楽しくなっちゃうんですよ、感想書いてると。第一が終わって第二を読む頃は、たぶんジェットコースターを一番楽しめてる段階だと思います。

追加感想

他会場の感想

2-01 シナスタジアの聖女、今日も最前線を征く

タイトル・あらすじ感想

 ほほう、これはとても良いと思います。創作において読心能力を扱うのって加減が難しいと個人的には思っているんですが、思考ではなく感情を色として認識するのは良い着地点じゃないかなと思って。素敵で前向きな話になると良いなと思います。

本文感想

 面白かったです。感情が見えちゃうと、色々と達観しちゃいますよね。それと、騎士が操られているのが、靄を纏うような形で分かる……というのは、勇者のサポートをするには得難い資質のように思いますね。間者なんかの入り込む隙はことごとく潰せそうですし。
 この件をきっかけに、アリシアは勇者と仲良くなって最前線生活が始まるのだと思いますが、彼女にとっては欲望渦巻く教会よりも心安らかに過ごせるかもしれませんね。彼女なりのハッピーエンドが読みたい。面白かったです。

2-02 公爵令嬢はバックレる

タイトル・あらすじ感想

 いいですね。タイトルもズバッとしてましたが、あらすじもズバッとしていて気持ちがいいです。この状況ならブチ切れて良いと思いますし、セラティーナには全力でバックレてほしいなぁと思います。超面白そうです。

本文感想

 セラティーナの全力のバックレ方が実に爽快で面白かったです。何より良いのが、使用人たちとの関係ですよね。退職金の捻出に奔走する姿が良いなと思うのは、単に義務だからやってるんじゃなくて、それが彼女なりの愛情への応え方だからかなと感じました。
 隣国に行ってどうするのか……苦労した分、幸せになってほしいと思いますね。それから、旅行に行った家族が帰ってきた後の大混乱はぜひとも読ませていただきたいです。

2-03 智の煉獄へようこそ ~僕は魔女の伴侶となった~

タイトル・あらすじ感想

 面白いですね。このタイトルで現代舞台かぁ。いや、もしかするとちょっとしたファンタジー要素くらいは混ざっているかもしれませんけど……すごい怪しげで、うさんくさい研修所。SFミステリみたいな感じですかね。本文を早く読みたいなぁ。

本文感想

 ほほう、この場面から書いてくれるとは予想外でした。謎を追う側じゃなくて、謎を生み出す側の物語だったんですね。なるほど。こういった経緯で、涅槃の能力を中心に作った更生施設なら……たしかにあらすじの通り変な施設になるのも分かりますし、タイトルの「魔女の伴侶」にも繋がりますね。
 次話からは、主人公が涅槃さんといい感じの関係になっていくと同時に、洗脳されていく周囲の様子が見られそうですよね。ふふふ、楽しみです。どんな感じになるのかなぁ。

2-04 双子のルール〜ヤンキーとギャルが怪異に巻き込まれるが全然怖くない話。〜

タイトル・あらすじ感想

 独特な空気がありますよね。世界観の説明に「ルール」という言葉を使っているあたりが何かのギミックなのかなぁと思っていたりします。ホラーちっくですがあえて怖くない話と宣言するあたり、どんな作品になるのかなぁと予想がつかなくて楽しみです。

本文感想

 面白かったです。特に怪異についてタバコの煙でルールを確認するシーンが良いですよね。
 私はタイトルからちょっと勘違いをしていて、ヤンキーとギャルの双子兄妹かなぁと思っていたんですが……ヤンキー兄弟だったのでギャル子はこれから出てくるのかなぁ。もしくは、ハル・ナツときて雇われ店主のアキちゃんが既に出てきているので、彼女が実はギャルとか。
 今後については、着物の女性が何かしら特殊な人物なのかなーと予想しておきます。全て分かっていて怪異に踏み込んだ人物なのかなーと。まぁ、見た目で判断するとハルに叱られそうですけどね。

2-05 虚界本紀 機神サカトケ

タイトル・あらすじ感想

 ロボットもの来ましたねぇ。これはもうワクワクせざるをえない。めっちゃ楽しみにしてますよ。それと、本作の用語がちょっと独特な感じなのは何かの伏線なのかどうなのか、あたりも気にしながら本文を読んでみようと思います。巫女と複座式なのも意味深ですよね。

本文感想

 面白い。これはアニメで見たいですね。色々と裏がありそうですが、パイロットが贄として差し出されるというのは絵面のインパクト強いですね。めっちゃ食われてますし。このあたり、サカトケやタマデの正体に迫るのはクライマックスまで待つ感じでしょうか。
 巫女と複座をしているのも、しっかりと理由が設定してあって良きでした。ロボットとパイロットの間で情報処理や操作補正をしてくれるのかぁ。めっちゃ大事な役ですね。
 すごくワクワクする第一話だったと思います。面白かったです。

2-06 勇者でしかなかった女は、孤独な魔王と結ばれない

タイトル・あらすじ感想

 結ばれないのかぁ。ちょっと物悲しい空気がありますよね。勇者といっても色々ありますが、本作の勇者はだいぶシビアな環境で育つ子みたいですね。それと、魔王側も何かありそう。このあらすじだけで私の設定妄想は爆発してしまうので、本作が実際にどんな感じなのか楽しみに待ちたいと思います。

本文感想

 面白かったです。勇者と魔王それぞれの視点から、冷え切った心や惹かれ合っていく様子が描かれていて、切なかったです。
 勇者側も魔王側もなかなかシビアな状況ですよね……たしかに一般民衆にしてみたら、勇者と魔王の戦い自体が災害みたいなもんですからね。遠巻きにしたくもなるのでしょう。そして、孤独の辛さを知る二人が、互いに寄り添いたいと心の底で願いながら……それでも敵対せざるをえないと。これは切ないなぁ。
 二人のこれからがどうなっていくのか。結ばれないと確信してしまうまでに何が起きるのか。すごく気になる第一話だったと思います。

2-07 ヒロイン推しだったはずが、努力系悪役令嬢に一目惚れしてしまいました……

タイトル・あらすじ感想

 実は私、不毛な恋ってけっこう好きなんですよね。自分じゃない方向に努力する子を応援しつつも、自分の気持ちは別にあって、みたいな感じのやつです。ハッピーな方に転がってもビターな方に転がっても個人的には美味しいので、ニヤニヤしながら待ちたいと思います。楽しみです。

本文感想

 いいですね。王太子に惚れているテオドーラちゃん。その彼女に惚れるレイソルくん。この構図がすごく切なくて良いですよね。いっぱい拗れてほしい。
 レイソル君がテオドーラちゃんの努力に気づく描写も良かったです。家族に前世のことを打ち明けてることや、前世は前世としてちゃんとこの世界の常識を持ち合わせていること、様々な要素に納得感があって素晴らしかったです。
 この後はどうなるかなぁ。最終的にはテオドーラちゃんを落としてハッピーエンドになるのを期待してますが……サクッと落としての甘々ライフも読みたいですし、二転三転して結ばれる展開も読みたいです。面白かったです。

2-08 キジン師匠の裏祓い+α

タイトル・あらすじ感想

 あらすじの形式がQAで始まるのもなかなか面白いですよね。こういう使い方もありだなぁ……内容としては、師匠のクセモノっぷりが楽しみですね。それと本作でのオカルトがどういった世界として描写されるのか。そのあたりを楽しみにしています。クセの強い感じだといいなぁ。

本文感想

 いいですね、ホラーな雰囲気の情景描写と、それを重くしすぎない主人公の語り口のバランスが好きだなと思いながら読んでました。
 この世界観だと、識人君めっちゃ大変だなぁと思います。日常がスプラッタみたいな状態ですからね……そんな中、師匠の訓練で少しずつ成長していく。彼は師匠を気まぐれだと言いますが、たぶん今の状態の彼に必要なことを必要な分だけ教え込んであげてるんだろうなと思っています。このあたり、師匠視点での識人君への評価もそのうち読んでみたいですね。
 会話も楽しかったですし、蟲関連など次話が気になる仕掛けもされていて、とても良い第一話だったと思います。面白かったです。

2-09 グリモワールの愛し子

タイトル・あらすじ感想

 あ、めっちゃ好きです。ド直球にローファンタジーの導入って感じですね。茶色い革表紙の本――グリモワールってことですかね。それで、その本に気に入られたのか、晶太は非日常に巻き込まれていく。これは本文を読んだらまたワクワクしちゃうんだろうなぁ。あらすじ段階で既に好きですからね。早く本文読みたいです。

本文感想

 好きです。古書店でグリモワールに気に入られ、非日常に足を踏み入れる。すごく読ませる書き出しだったなぁと思います。好き。もちろん続きを期待していいんですよね? 異形の正体や、グリモワールを読むとどうなるのか、味方陣営らしき男や白猫の正体。こういった謎を叩きつけながらも、読者を置いてけぼりにせずグイグイと次話へ引っ張っていくような第一話だったと思います。
 今後の展開は分かりませんが、魔導書を読むとどうなるのか……グリモワールちゃんから既にめっちゃ執着されている感じですが、これがさらにどうなっていくのか。気になるところですね。面白かったです。

2-10 幼馴染のはだか、見えちゃうんですけど

タイトル・あらすじ感想

 天才発明家のとんでもアイテムで酷いことになるお話が大好きなんですけれど、いいですねぇ。たぶん裸が見えちゃう条件は、好意とかそのあたりが絡んでるのかなぁって……たぶんそのあたりが美味しい落とし所だと思いますが。その二人が共同生活を始めると。これは楽しいラブコメを読めそうですね、ワクワク。

本文感想

 めっちゃ楽しいラブコメじゃないですか。いいですね。天才発明家のおじいちゃんとか、幼馴染の両親が海外出張でとか、そういった部分は「細けえことは良いんだよ」とサクッと流しつつ主題の青春ラブコメに注力する感じ。潔くて好きです。
 幼馴染の服が透けちゃうことを本人に知られたら、たぶん大喜びで美味しく頂かれてしまう気がするので……そのあたり、上手く隠して生活するんですかね。あとたぶん、これからいろんな子のホクロの位置を把握していくんだろうなぁと予想。楽しい作品になりそうで、期待の持てる第一話だったと思います。とても面白かったです。

2-11 鬼神と、その妻 ~滅びゆく王国に忠義を尽くす英雄とその愛妻が非業の死を遂げるまで

タイトル・あらすじ感想

 悲恋モノを期待させてくれるタイトルですね……うん、切ない感じのを読ませていただきたいです。それで、あらすじは冒頭、最初に二人が出会う経緯の話かと思いますが。さて、本文ではこの件の詳細が語られるのか、はたまたこの後の二人の出会いまで読ませていただけるのか。楽しみに待ちたいと思います。

本文感想

 とても良かったです。何より、クラーラちゃんが不憫でならないですね。そして、ドレスを引き裂かれて泣いてしまうシーンが辛かったです。純粋な子なのが読んでて分かるだけに、なおのこと辛い。
 ヴァルターさんに焼き土下座を決めてもらうのは次話以降ですかね。ちゃんと責任取ってクラーラちゃんを幸せにしてやってほしいです。タイトルで非業の死を遂げるってありますが、どうかなぁ……第一話で入れ替わりをしたじゃないですか。クライマックスでも入れ替わりがあって、みんなにはナイショだよってハッピーエンドになってくれると個人的には嬉しいですね。

2-12 ネフ・デ・フゥーの船頭

タイトル・あらすじ感想

 ほうほう。幻覚と幻聴に悩まされ、あるはずのない船に乗ってしまう。ヤバいじゃないですか。こう、読めば読むほど変な感じに病んでいきそうな作品ってあると思うんですけど……そういう感じになるのかなぁって。怖いもの見たさみたいな感覚で、楽しみにしていたいと思います。

本文感想

 面白かったです。なるほどなぁ……幻聴をきっかけにして、水が黒く見えるようになり、心を蝕んでいく。その過程の描き方が独特で、すごく納得感のあるものだったと思います。ネフ・デ・フゥーの描写は一転してコミカルなもので、奇妙なんですがどこか親しみの持てる雰囲気だなぁと感じました。
 このあとどうなっていくのかは予想はつかないんですが、最初に自殺を誘った「声」の正体だったり、そういったものも判明していくのでしょうか。すごく不思議で独特の空気のある作品だったと思います。面白かったです。

2-13 島流しされた濡れ衣令嬢、絶海の孤島で赤竜と出会う。

タイトル・あらすじ感想

 なるほど、これは気になりますね。私は個人的に、赤竜と出会ってからの生活がどうなるのかって方を読みたいなと思ってしまうのですが、第一話ではどっちかなぁ、濡れ衣を着せられる経緯の方が中心に語られるのかもしれませんね。アミュレットちゃんには強い女の子に成長してほしいものです。

本文感想

 すごく良いです。これは望んでいた第一話をドンピシャで読ませていただいたなと思っています。面白かった。
 アミュレットちゃんはすごく魅力的な子だと思っていて、自己主張は苦手ですが自分なりの理屈と矜持を胸に生きてきた。そして失意の中でふと、自分が自由になったことに気がつくと……魔法に長けている血筋なのもあって、赤竜さんに教わったら色々と強くなりそうですよね。能力もですが、精神的にも。すごく応援したくなる良い子なので、ここでのんびりと幸せに暮らしてほしいものです。
 一方で、王子側のあれこれについても今後いろいろありそうですが……自由の味を知ったアミュレットちゃんが狭苦しい鳥かごに戻ることはないかな、というのが今のところの感触です。これは良いものを読ませていただきました。

2-14 虐げられた王の生まれ変わりと白銀の騎士

タイトル・あらすじ感想

 いいじゃないですか。アルローは死んで、生まれ変わりを探すように命じる。しかし……たぶんここで彼を探す唯一の人間というのが白銀の騎士になると思うのですが。タイトルはたぶん「虐げられた王」じゃなくて「虐げられた生まれ変わり」にかかっている気がするので(たぶん)、窮地の十四歳アルローとそれを救う騎士、みたいになるんじゃないかと予想しておきます。けっこうシビアな話になるかもしれませんね。

本文感想

 想像してたよりだいぶシビアでしたね、主にユウタくんの生育環境が。また、まさか日本にやってくるとは思いませんでしたが……この世界を去ることに否はないにしろ、異世界に戻っても大変そうですよね。味方になるのはタリダス一人。望まれない存在として、ここからどうしていくんでしょうね。
 ただ世界観として、聖剣を抜ける存在が王である必要がある……というルールが強いのであれば、ユウタはなんやかんや王になる必要が出てくるのでしょう。この先どうなっていくのか、楽しみにしています。

2-15 仙女の愛し子は嗤う

タイトル・あらすじ感想

 タイトルを見て、嗤うって不穏だよなぁと思っていたんですが。あらすじを読んだら、やっぱり不穏だったんですよね。超不穏。仙女の愛し子――玉蘭がかりにとんでもない悪女だった場合、国がとっても楽しいことになってしまうと思うので、私は愉快だなぁと思って本作を読むのが楽しみになりました。ドロドロしてるといいなぁ。

本文感想

 良いですね。これは想像の斜め上をいく面白い作品だったと思います。とても面白かったです。
 まず面白いなと思ったのが、仙女の愛し子を守る者こそが王→仙女の愛し子を見つけたら後宮へ、という王側に都合の良いルール悪用の穴を突き崩したのが、今のところ良いところの全くない玉蘭ちゃんだというのが、とても愉快でしたね。
 そして、李鴦と琉鴛の関係はすごく良かったのと、やはり村民や父たちと関係性、深い愛情を感じ取れたのが素敵だったなと思います。この後は、現体制側は大変なことになりそうですが、二人には波乱万丈ながらも幸せな人生を歩んでほしいものです。

2-17 灰燼の胡人舞(トレパーク)

タイトル・あらすじ感想

 オアシスを襲う異形「天の御使い」による襲撃と、古書館で見つかる真実とは。なるほど、ハイファンタジーですかね。あらすじ段階では明かされていない謎も多いので分かりませんが、なんか街を灰燼に帰してからみんなでめっちゃ踊る感じですかね。どんな作品になるんだろう。

本文感想

 ラハヴのポンコツっぷりが光ってましたね。強力な炎を扱えるのに一般人の投石にわからされちゃうのかぁ。それぞれキャラの濃そうな異形集団が街を襲う――というか、彼女が勝手に襲ってる感じではあるのですが。
 オルヴは苦労してるんだろうなぁ。ただまぁ、虐殺行為そのものを倫理的な側面から叱ってるわけじゃないあたりで、彼らは正義の組織ではないってことは分かりますよね。
 古文書館での探し物とは何なのか、天の御使いたちはどういう存在なのか、まだまだ謎の多い第一話だったと思います。

2-18 翼を忘れないで

タイトル・あらすじ感想

 なるほど、畠中と白井は、翼をきっかけに交流していく。物理的に羽が生えるっていうのはなかかかインパクトのあるシチュエーションですよね。忘れないでってことは、ちょっとビターな結末になる感じでしょうか……どうなるんだろう。とりあえずいろいろ妄想しながら待ってます!

本文感想

 ほほう、これは面白いです。これたぶん、私が同じアイデアで書いたらわちゃわちゃしたラブコメにしちゃうと思うんですよ。でも本作は、かなりシビアな現実世界を舞台にして、主人公の語り口もあまりエンタメに寄っていない。しっとりとした空気の中、白井さんの翼の不可思議さが綺麗に描写されていて、とても興味深いと思いました。
 十年後から振り返るような形で、語り手はその先のことまで知っていながら一つずつ記憶を掘り返していく……という作品なのだなと思います。どんな活用を思いついて、どんなことがあって、十年後に至るのか。考えていくと面白そうだなと思っています。

2-19 自称カミサマと往くVRMMO終末紀行

タイトル・あらすじ感想

 VRMMOのサービス終了によって消える運命のモブ。たしかに人間というのは、VR世界においてはカミサマのようなものですね……私はこう、RPGのクリア後の世界を旅するのが好きだったりするので、平和になったVR世界を序盤の街から順に旅をしていくっていうのも面白いだろうなぁと思います。エモい感じだと大変嬉しいですね。

本文感想

 すごく面白かったです。まず本作はアイデアがすごくて、創作の中でシンギュラリティを迎えるのってたいていは現実世界のロボットとかじゃないですか。それをVRMMOのモブでやるっていうコンセプトが面白いなと思いました。そして、自我を持った彼が困惑しながら一つ一つ身の回りを確かめていく描写がうまいなぁと思って唸ってました。これは素晴らしい。
 旅の結末はどうなるんでしょうね。アイであれば、彼の人格データをゲームサーバーから引っこ抜いてくるのは余裕そうな感じはありますが、果たして。すごく面白いと思いましたし、今後が楽しみだと思いました。続き待ってます。

2-20 ミーミル、歯を食いしばって

タイトル・あらすじ感想

 あ、好き。本作のスタンスが、ノルンが地球語訳してますよってのが良いですよね。で、マッド研究者のミーミルに歯を食いしばれと言うノルン。とても良いと思います。楽しい話になると思うのですが、世界観もしっかりしていそうだと感じるので、けっこう没入できるんじゃないかなって期待してるんですよね。

本文感想

 めちゃくちゃ面白かったです。ミーミルが想像してたよりずっと食わせもので笑っちゃいました。あとノルンのキャラがいいですよね。たぶん報われない片思いで、作中での扱われ方が全般的にめっちゃ不憫ですが、そういったもろもろを跳ね除けてミーミルを殴れるだけのポテンシャルを感じます。いいぞぉ。
 魔法の理屈なんかはわりと現実に近い感じの世界観でしょうかね。とにかく最初から最後まで、楽しく読ませていただいた第一話だったと思います。面白かったです。

2-21 人工魔女

タイトル・あらすじ感想

 なかなか興味深いタイトルですね。ここではあえて魔女についての細かい説明がされていませんが、通常の人とは異なる魔法を扱える存在なんだろうなと想像しています。そして、魔女といっても男もありっぽい感じですよね。妄想は色々広がりますが、果たして本文はどんな風になるのか。楽しみにさせていただきたいと思います。

本文感想

 なるほど。現代からの地続きで、サピエンスからの進化種として魔女がいるって世界観なんですね。めっちゃ面白いじゃないですか。それで、ヒトと魔女は共存しながら……やはり能力に差がある分、歪のようなものは生まれますからね。タイトルにある人工魔女というのが、真白なのか雪乃なのか、はたまた他の誰かを指しているのか。なかなかにきな臭い状況でワクワクします。楽しいですね。
 二人のやり取りも軽快で楽しかったですし、この先の展開も色々と期待できるなと思いました。面白かったです。

2-22 父の遺書が異世界転移ライトノベルだった件

タイトル・あらすじ感想

 面白そうですね。父親の体験談だった、みたいな感じなのかなとは思いますが、問題はその後ですよね。父が小説に秘めた真実……たぶん「あー父親は転移者だったのかぁ」だけで終わる作品ではないと思うので、その先がどう転がっていくのかなぁというのを楽しみにしたいと思います。

本文感想

 これは面白いですね。謎の散りばめ方というか、違和感の提示の仕方が秀逸だなと思いました。有機的に繋がっている謎というか……やはり父が妻子のもとを離れた理由ですよね。それが見えてくると、父親の人柄と行動の乖離だったり、母親が何も言わなかった事情、そういった諸々が見えてくるんだろうなと思います。めちゃくちゃ気になりますよね。
 予想していたよりミステリとしての面白さが強い作品だったので、色々と想像を膨らませながら読ませていただきました。すごく面白かったです。

2-23 鉄錆のモビーディック

タイトル・あらすじ感想

 ひゃー、これは未来SF来ましたね。大好きです。砂に覆われた終末世界で、機械合一生命体と呼ばれるモノが蔓延る。そんな中、クジラを狩るために協力する青年と少女――ボーイ・ミーツ・ガールな要素もバッチリ入っていて、すごく期待が持てます。面白そうだなぁ。

本文感想

 良いですね。すごく良い。私の大好きポイントにグッサリと刺さってしまいましたね。まず、鯨の設定がすごく良くて、それもう既に鯨じゃないだろってくらいのぶっ飛び方をしてるのが最高です。荒廃した未来、文明の衰退した人類が、砂漠の世界を生きる中……死んだ親友の妹とともに無謀な鯨を狩りに挑む。主人公が学者なのもポイント高いですよね。いやぁ、どこをどう切り取っても好きです。
 他の船がクジラの墓場などの実利を目指す中、彼らは原初の鯨を狩るという目的に向かって――さて、どんな冒険を繰り広げるのか。超読みたいです。アニメ化してください。

2-24 ガール・ミーツ・ミート

タイトル・あらすじ感想

 ふむ。世間知らずなお嬢様が社会科見学に行って……肉磨きに目を奪われる。え、すごい面白そうじゃないですか。肉磨きがいったい何なのかとんと存じ上げないんですが、お嬢様が精肉店で大きく成長してくれるのを楽しみにしています。

本文感想

 美紅ちゃん良いなぁ、これは良いお嬢様。すごく純粋で、心根がまっすぐですよね。序盤はあえて鼻につくような書き方をしているかと思いますが、肉磨きを目にすることで価値観が広がっていき、一転して礼儀正しくなって、読者に与える印象をガラッと可愛いものにしていたなと思います。
 一流の技というのは美しいものだと思うので、美しいものが好きな美紅ちゃんとは相性がいいですよね。というか、たぶんお父さんの想定以上に精肉店にはまり込んで、ルビーではなく生肉にうっとりする娘に別の意味で頭を抱えることになるんじゃないかと思ってます。すごく面白かったですし、この先もぜひ読ませていただきたいなと思いました。

2-25 前世、愛を伝えられなかった私たちは

タイトル・あらすじ感想

 ほう、前世の恋愛に対して思い残してしまったことを、生まれ変わって再会してからやり直す二人。そんなお話なのかなと想像しています。すごく良さそうですよね……今回は腹を割って話して、ラブラブな純愛ストーリーになってくれると嬉しいなと思って期待してます。

本文感想

 すれ違いが切なくて、すごく良かったです。なるほどなぁ。前世の頃から本当は両思いだったはずなのに、何かしらの誤解によってか、はたまた誰かの策謀か、二人は誤解したままで。そこから時を経て、転生。かつての夫に良くにた目を持つ少年と出会う……と。なるほど。すごく良いじゃないですか。
 今回は幸せになってほしいところですが、果たしてどうなるか。このまま何もないと留学でまた離れ離れになってしまいますし、どうなるかなぁ。続きをすごく読みたいです。楽しみにしてますね。


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