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風車の美しさにうっとり

朝食で韓国の青年と話す

8月19日(月)晴
窓がないので目覚めたら7時半。8時過ぎ1階の食堂へ。日本語を話す韓国の青年に会い9時過ぎまで話す。道路に面した部屋で120G、通りの音がうるさくて眠れなかったとのこと。私は今夜も宿泊の予定なので奥の小さい部屋で良かったと思う。
ユーレイルパスは今日の24時までなので、あすの帰国を控えて下見のため先ずスキポール空港へ。ホームで時計を見ているとドイツの時計と同じく秒針が12時のところで停止すると初めて分針が動き始める。
10時07分発の電車で約20分で空港駅に到着。空港の大きいこと。スカンジナビア航空はリコンファーム(事前搭乗日時確認手続き)は不要であるが、念のためカウンターに行く。明日11時までに来るようにとの案内だけであった。売店を巡ってから11時19分発のICでロッテルダムに行く。

UEA本部に元事務局長を訪ねる

この街は北ヨーロッパ随一の貿易港ユーロポストを擁する100万都市で世界エスペラント協会(UEA(ウー・エー・アー))の本部がる。約40分でロッテルダムに着く。駅の小さい売店でクロワッサン(1.65G)、パイ(2.25G)を求めて外のベンチで昼食を軽く済ます。地図を頼りにUEAまで歩いて行く。思ったより遠かった。
UEAの建物は4階建てのビルで1階が書籍売り場、2、3階が事務所、4階がボランティアの寝室になっており、ちょうど中国から来ていたボランティアの青年に案内してもらう。1階の売店では世界大会では何度も壇上に座っておられた元Generala direktoroに会い、一緒に写真を撮る。彼に市電の乗り方を教えてもらい13時40分、近くのユーロマストに向かう。

残念!360度の展望は霞んでいた

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ロッテルダム港の近くにそびえる185mのユーロマスト塔の96mの展望台までエレベーターで登る。ここからさらに112mまで別のエレベーターで登ることができたが、霞がかかっていたのでここで止めた。空気が澄んでいれば遠く北海まで見ることができたのに残念だ。それでも360度の展望はどこまでも続く町並みや、港に停泊中のいろいろな国の船が見られ、すばらしかった。塔から下りて少し離れて塔のスケッチをして市電の停留所に向かい、ちょうど入ってきた電車で駅へ帰った。
帰りの電車は来た時と違う路線を走ってデン・ハーグ、ハーレムなどの海岸近くを通った。車窓から多くの運河や時々風車も見えるオランダの景色を楽しんだ。

風車を眺めながらのビールは格別

車中でガイドブックを見ていると、オランダ名物のZaanse Schansの風車の記事が目に入った。急に行きたくなって16時40分にアムステルダムについてから、すぐホームの路線別の時刻表に急いだ。17時6分発のAlkmaar行きを見つけ、さっそく乗り込む。急に予定を変更できるのはひとり旅の良いところだ。Koog Zaandijkという4つ目の小さい駅で降りる。地下道を出て平屋の民家が並ぶ道を行くと運河の岸辺のすぐ目の前で風車が回っている。さらに運河に架かる橋の上から見ると運河の右側のはるかかなたに4台の風車が並んでおり、見事な眺めにうっとりしてしばし時の経つのを忘れるくらいだった

フィルムカメラの残りは2枚。デジタルカメラでも撮ろうを思ったら電池切れで撮れずじまい。本当に残念である。肝心なときに役に立たなかったということは、写真に撮らずにじっくりと体の中にしまってほしいという風車の願いかもしれない。写真は事実を写すというが、本物の方がずっといいに決まっている。だからこうして私は飽きもせずに旅をする。ぜひあなたも本物の風車を見るためにだけでもオランダに行ってほしい。

風車の反対側は広い広い牧場で遠くに乳牛が草を食むのが見える。いかにもオランダといった感じで道端に腰を下ろしてスケッチをする。時々若いカップルが通って行く。帰りに橋のたもとのレストランに寄る。運河側の外のテーブルで風車を眺めながらのビールは格別であった
その後駅に帰る道を間違え、外で遊んでいる子供たちに教えてもらった。だいぶん回り道をしてしまったが、19時37分発の電車で帰る。

オランダでの最後の夕食はホテルのレストランで鮭のムニエルとポテト(25.5G)にビール2本(7.6G)を注文。右下の歯茎の痛みに耐えながら済ますことになって少し残念。支払いはホテル代と一緒にカードで支払うと言ったら今現金で払えと言う。明日帰国するのでオランダ・ギルダーは持っていないと暫く押し問答の末やっとOKにさせた。
外に出て記念品を買い求めてから、シャワーを浴び、ハガキを書き、荷物の整理をしてヨーロッパでの最後の夜の眠りについた。


明日はいよいよ帰国です。さて何事もなく帰国できたのでしょうか。(ウサコ)




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