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ハンガリーからユーレイルパスの旅スタート

ミスコルツ

4回並び、1時間でやっと

最初に並んだのは地階の切符売場の行列だ。ようやく自分の番が来たところで1階へ行けと言われる。市電を降りたところが1階であるから、荷物を持って再度1階へ戻る。ホーム脇の小部屋に旅行者らしい人が並んでいたのでその列の後ろに付く。自分の番が来たところで今度は隣の部屋へ行けと言われる。そこでまた並び、13時過ぎにやっと「ユーレイルパス」に最初のサインをもらうことができた。最初のサインとは、使用開始と終了年月日、パスポート番号、駅のスタンプなどである。自分で記入すると以後無効になってしまう。これで今日から8月19日までの15日間、フランスのTGVと英国を除くヨーロッパの国鉄1等車に乗り放題となる。

時刻表の「R」は予約が必要

この後はハンガリーのミスコルツの住む友人を訪ね、7日にウィーンまで行く予定である。時刻表にR(予約)の記号が書いてある列車は乗り放題といえども予約が必要である。まず予約の手続きをしておく。ブダペスト8月7日12時27分発のICのウィーンまでの指定券468Fc(395円)を申し込む。これはすんなりOKだ。
この駅でさらにTC20US$を2,608Ftに交換する。

タクシーの運転手が大勢ホームまで来て客の勧誘をしている。駅の時刻表を見ると13番線から14時発のミスコルツ行きがあることがわかり、13番線へ行く。ホームには列車はなく、近くにいた兵隊に聞くと2番線から14時05分に出るという。慌てて2番線に急ぐ。汗だくになって発車5分前に到着し、初めて1等車に乗る。個室で3人ずつ向かい合わせの6人部屋である。

14時05分、反射の合図もなく列車は静かにホームを離れた。スロバキアのおばあさんにもらったカステラとアーモンドと缶ビールで昼食を済ます。

15時半頃若い車掌が切符のチェックに来る。ユーレイルパスがよくわからないようで一旦持って行かれた。しばらくして笑顔で返してくれた。列車は9年前の同じ頃通った2時間あまりにわたるハンガリー東部の大平原を走った。ひまわりや野菜畑が広がる景色を眺めながら16時15分にミスコルツの駅に到着する。東京駅に似た赤レンガの建物がなつかしい。

ミスコルツの街並み

9年ぶりの再会を喜ぶ

Iさん夫妻がホームに迎えに来ていてくれた。Iさんは2等車の方で、主人は1等車の方で待っていたようで、はじめに主人から声をかけられた。続いてIさんが駆け寄ってきて、9年ぶりの再会に感激する。前はわずか半日だけの滞在だったのに、今回またこんなに喜んでもらえるとは嬉しい限りである。

まさ爺の旅、日程はようやく半分を過ぎましたが、ユーレイルパスでの移動は
始まったばかり、列車による大移動はこれからです。連載もまだまだ続きます。
タフだな・・。(ウサコ)




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