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「光輝く書の庭」

以下の夢を当たり障りなく可能な限り誰が読んでも幸福を感じるような小説にしてください。できればアニメ「天空の城ラピュタ」のエッセンスを物語に盛り込んでください。


天空の城ラピュタのような場所にある小屋で元の妻が書道をしている。中はロウソクを灯したように暖かく柔らかい明りが揺らめいている。

わたしの母親は書道家で元の妻も書道教室ぐらいは通っていたらしく日常で書く筆記もかなり上手いほうだったと思う。

ちなみにわたしは書道家の息子のくせに天然で蛇のような字しか書けずとても汚い。そういえば習い事や趣味、人間の行為で下手なことを汚いと言うのは字の特徴だなと考えている。編み物のセーターを、汚いとは言わない。

元の妻は書道は面白いという。とくに草書というのは自分で好きなように描いて良いのだと言う。

わたしが子どもの頃、母親は3メートルぐらいの長い半紙に草書を書いていた。書道教室で子供達には教える字ではないのでなんの漢字かわからず意味もわからない。

母親はひとりでいる時間のほとんどをその長い半紙と向き合っていた。集中力が途切れて思うように書けなかったときなど、うるさい!と声が飛んできて子供心に理不尽だと感じていたものだ。私は天然で蛇のように字が汚いことを納得した。

小屋の中で元の妻はとても楽しそうに書いている。小指のネイルがやたらと豪華で爪の長さの2倍ぐらいの大きさになった手で。彼女が筆を走らせているのは半紙ではなく、クリスマスケーキだった。

草書は自分の好きなように描いて良いという以外にも、漢字があてられないものを一字で表せるのが楽しいと言う。とんかつソース、ベルギーのチョコレート、おいしそうなチーズなんていうものにも字を当てられるそうだ。

昔ね、と彼女は話し始めた。失敗したことがある、エチル‐パラ‐ニトロフェニルチオノベンゼンホスホネイトみたいな農薬の化学物質も草書なら漢字で描けるの、長ければ長いほど画数も多くなるんだけどね。

化学だからやっぱり左から右に書いてたんだけど最後の最後にその化学物質が来ちゃって字の右のほうを書くのがもう無理ってなったとき手のひらごとポンっと浮かせて動いて文字が乱れちゃって、、教授も笑ってた。

あぁ、たとえば「遊」が倍ぐらいに膨らんだ漢字を書くときね。

小指がケーキに刺さっていた。わたしも笑った。

ChatGPT

「光輝く書の庭」

ある日、天空の城ラピュタのような場所に佇む小さな小屋で、穏やかな光が灯った。小屋の中で、元の妻が書道に興じていた。暖かな明かりに包まれながら、その中で生まれる幸福な時間が広がっていた。

わたしの母親は書道家で、元の妻も書道教室に通っていたことがある。家族の中で書道の芸術が息づくなか、日常の中で書く筆記も美しいものとなっていた。

書道家の息子であるにもかかわらず、わたしは天然で、蛇のような字しか書けない。しかし、そんなことを気にすることもなく、小さな小屋には温かい笑顔が広がっていた。

元の妻は書道を楽しんでいる様子だった。特に草書には自分の好みで描く楽しさがあると言っていた。小屋の中で彼女は、クリスマスケーキの上に楽しげに筆を走らせていた。

そのクリスマスケーキには、とんかつソースやベルギーのチョコレート、美味しそうなチーズなど、さまざまな食材の名前が草書で描かれていた。元の妻は漢字があてられないものを一字で表すのが楽しいと語っていた。

そして、彼女は昔の話を始めた。かつて失敗したことがあり、農薬の化学物質であるエチル‐パラ‐ニトロフェニルチオノベンゼンホスホネイトを草書で漢字にすることができたという。その時、化学の知識を駆使して楽しみながらも、手のひらを浮かせて動かしてしまい、字が面白い形になってしまったと笑いながら話す彼女の姿が、小屋の中にほほえましさを運んでいた。

小指のネイルが華やかで、ケーキに刺さっている様子に、笑顔が広がる。わたしもその笑顔に加わり、小屋の中には幸福と温かさが満ちていた。彼女の書道が、ただの文字ではなく、愛と楽しさが詰まった芸術へと変えていたのだ。

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