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フォーパーミル•イニシアチブ=土中の炭素を年0.4%増やそう〜自給自足カレッジの座学第五講③〜自給自足カレッジ107

自給自足カレッジの座学の第五講では、前二回のブログで書いたRegenerative Farmingと菌ちゃん農法に続いて、炭素の地中固定化に関する以下の二つの取り組みについても勉強しました。

4/1000イニシアティブFour per mil

炭を使う農業

ネットで調べると「フォーパーミル」とは、一般財団法人環境イノベーション情報機構のホームページ(https://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=4717)では、下記のように書かれています。

「1000分の4(4‰)のこと。そして「もしも全世界の土壌中に存在する炭素の量を毎年4/1000ずつ増やすことができたら、大気中のCO2の増加量をゼロに抑えることができる」という計算に基づき、土壌炭素を増やす活動を推進する国際的取組みが「フォーパーミル・イニシアチブ」である。2015年にパリで開催された気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)でフランスが提案して始まった。2020年12月現在、日本国を含む566の国や国際機関が参画しており、日本の都道府県では山梨県がはじめて参加した。」

また、The Asahi Shinbun Globe+(https://globe.asahi.com/article/12388872)には、下記のような記述があります。

「いま、人間が経済活動によって大気中に排出している炭素は、年間約100億トンずつ増えている。ここから木などが吸収する分を差し引くと、毎年約43億トン、排出が増えている計算だ。
一方、土の中には、1兆5000億~2兆トンの炭素があるとされ、うち表層の30~40センチには約9000億トンの炭素があるとされる。
そこで、土の表層にある9000億トンの炭素を年間ほぼ0.4%増やすことができれば、43億トンの排出分の大半を帳消しにできるというわけだ。長年、土壌の保護を訴えてきた米オハイオ州立大学のラタン・ラル特別栄誉教授らの研究がその根拠になっている。」

山梨県での取り組み

日本では、山梨県がこのフォーパーミル•イニシアチブに参加しており、果樹栽培農家を中心に取り組んでいます。

上の写真は、果樹の剪定作業から出てくる枝を、以前は償却処理していたものを、炭にして果樹園に撒き炭素の地中固定をすると同時に、土壌を良くする活動を広げています。

桃の草生栽培

また、草生栽培も奨励し、草で果樹園を覆う事で空気中の二酸化炭素を地中に固定化させるような取り組みもされています。

山梨県の4パーミル・イニシアチブロゴマーク(商標登録 第6444093号)

上記のロゴマークを作り、フォーパーミル点イニシアチブに参加する農家の果物等をブランド化してPRもされているようです。

自給自足カレッジでの実習風景

自給自足カレッジでは、無肥料無農薬でお米や野菜を作る事が学べ、炭素の土中への固定化等についてもそのやり方を教えています。

一度、是非無料体験に来られませんか❓

6月以降でも、第一第三週の週末(土曜日曜)に開催されています。

次回以降では、

6月・・・ 17日(土)・18日(日)
7月・・・ 1日(土)・2日(日)・15日(土)・16日(日)
8月・・・ 5日(土)・6日(日)・19日(土)・20日(日)

今まで経験した事のない新たな経験や発見があるものと思います。

下記は、自給自足カレッジの紹介ビデオです。
見ていると気持ちが何となく穏やかになる気がします。

YouTube動画(3分)

https://www.youtube.com/watch?v=N66HzZV7Td0

体験会等について詳しくは、下記のホームページをご覧ください。

https://self-sufficient-life.jp

自給自足カレッジ
小柴正浩

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