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デトロイトにおける都市の破綻と再生から日本の将来を考える〜Tomorrowーパーマネントライフを探して①〜自給自足カレッジ135
先週末の自給自足カレッジでの座学では、「Tomorrow〜パーマネントライフを探して」というドキュメンタリー映画の前半部分を見てのディスカッションになりました。
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世界の人口が80億人を超えた今、人間による環境破壊や、気候変動、資本主義の行き詰まりといった問題に、女優メラニー・ロランが母親となって直面した自分の子供が生き延びなければならない世界。監督としてもカンヌ国際映画祭で作品が上映されるなど評価が高く、ファッション誌の表紙も飾る女性たちの憧れの存在。そんな彼女が、活動家・ジャーナリストのシリル・ディオンと、フード、エネルギー、マネー、教育の今を巡る旅に出た。
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“新しい暮らしを始めている人々”との驚きの出会い。世界とつながりシェアしながら、新しいライフスタイルが見えてくるドキュメンタリー映画となっています。
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米国中西部に位置するデトロイト市の発展は、1901年にヘンリー・フォード氏が世界初となる自動車大量生産ラインを設置したことが自動車産業都市化の契機となっています。
デトロイト市は20世紀に入って、 (1) ビッグ・スリー(ゼネラル・モーターズ〔GM〕、フォード・モーター、クライスラー) による本社や生産拠点の設置 (2)モータリゼーションを象徴するインフラ整備 (全米初の舗装道路の敷設 [1999年〕 全米初の信号機の設置 [1915年〕 全米初の都市フリーウェイの開発 [1942年〕)等を背景に、自動車産業とともに大きく発展していきました。市の成長に沿って、 1900 年には約29万人だった人口規模は、1950年には約185 万人にまで達しまた(下記のグラフを参照)。
しかしながら、デトロイト市では、 20 世紀半ば頃から既に繁栄に陰りが見え始める。
2021年には、デトロイト市の人口は、63.25万人まで減っており、この70年程度でピーク時の3分の1まで減少。
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では、この人口減少の中、何が起こったか❓
色々と拾いあげてみますと、
・低所得者の流入と高所得者の転出。
・自動車産業の生産設備の郊外都市への移転。
・1983年には全米最大規模の百貨店=ハドソン・デパートの閉店し、同規模以上の都市で唯一百貨店の無い都市となる。
・2009年には全米最悪となる失業率25%に。
・一人当たり年間平均所得が全米平均の半分程度に下落。
・貧困層人口比率が4割近くを占め全米平均の2.5倍以上となる。
・全体の3割が空き家。
・市の所得税収も3割減少。
・公債費、年金拠出、医療給付等の過去にまつわる歳出の増加
・恒常的な財政赤字
・刑事事件解決率は8.7%となり、米国でもトップクラスに治安の悪い都市に
・救急車の稼働はピークから3分の1に
・火災保険と自動車保険の保険料率の上昇
・市民所得税率と財産税率の上昇
そして、2013年にデトロイト市はデフォルトを起こして財政破綻。
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日本の人口推計をデトロイト市のものと比較すると、人口がピークとなった時期は、デトロイトが1950年前後で、日本が2010年前後と60年の差がありますが、日本の人口も今後70年程度で半減する事を考えると、今後日本で何が起きるのかは、ある程度想像出来て来ると思います。
破綻後のデトロイトでは、都市再生に向けて何が行われているのか❓
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それも無農薬栽培や有機栽培で。
デトロイトの再生は、自動車産業や都市化で荒廃した空き地から自然を取り戻そうという形で原点回帰をし、無農薬や無化学肥料による野菜や果樹の栽培が、都市部の空き地で広がっています。
冒頭に紹介した映画Tomorrowの主題は、パーマネントライフ。
デトロイトの例を見ると、都市生活はパーマネントライフたり得なく、江戸時代のように何代にも渡ってのサステナブルな生活を築くのであれば、自然の中での食料自給やエネルギー自給をしながら生活する生活スタイルが、今後荒廃していくと予想される日本では、特に重要になって来るのだろうと思います。
自給自足カレッジには、このような危機感を持った人たちが集まってきています。
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自給自足カレッジについては、下記のYouTube動画 をご参照ください。新しい人生の可能性が感じられるかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=N66HzZV7Td0
無料体験については、毎月第一第三週の週末(土曜日曜)に開催されています。
次回以降の日程は、下記の通りです。
10月・・・21日(土)・22日(日)
11月・・・4日(土)・5日(日)・18日(土)・19日(日)
12月・・・2日(土)・3日(日)・16日(土)・17日(日)
無料体験会等について詳しくは、下記のホームページをご覧ください。
https://self-sufficient-life.jp
自給自足カレッジ
小柴正浩
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