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永世中立国の守り方〜自給自足カレッジ62

写真は、チューリッヒにあるプライベートバンクの一つLienhardt & Partnerの本社の屋上で、この銀行の経営者と一緒に撮ったものです。
Lienhardt & Partnerは、日本でちょうど明治維新があった1868年に設立された銀行なので、日本のどの銀行よりも古い歴史を持っていると言えます。

Lienhardt & Partner本社

上記のLienhardt & Partnerの本社は、銀行設立後に建てられたものを今現在までそのままずっと使っているとの事で、この銀行の保守的な経営思想の象徴だと話してました。

Lienhardt & Partner
本社を市場から守る女神
Lienhardt & Partner
本社を犯罪から守る女神

Lienhardt & Partner本社の屋上には、上記のような女神が4つ置かれています。4つのそれぞれの女神には役目があり、犯罪、市場、政府、欲という4つの敵からLienhardt & Partner銀行を守っているそうです。
経営スタイルも家族経営を維持しており、顧客からの信用を長期に渡って維持する為に、あらゆるリスクに対して対応できるように保守的な運用を貫いていると言います。

Lienhardt & Partner
本社を政府から守る女神


日本の銀行のように預金を預かって、それを貸し出すという事は市場リスクに曝されるのでやらずに、ただ顧客の為に資産の保管をするというプライベートバンクとしての機能に徹しています。本社の地下には大量の金塊が世界中の顧客の為に保管されているそうです。
仕組みとして、シリコンバレーバンクやクレディスイスのような形で市場の動きによって退出を迫られる事は原理的にないといえます。

Lienhardt & Partner
本社を欲から守る女神

このような経営思想を貫いているので、ピクテやロンバートオーディエと言った他のプライベートバンク同様に、世界中から様々な資産家がその資産を預かってもらいに来ています。

過去様々な国の大統領や首相や王族がその国を追われた時にも頼りにするのは、こういうスイスのプライベートバンクです。

逆に考えると、スイスという国が永世中立国のステータスを維持しているのは、世界中の政治家や資産家、事業家の資産を、人質に取って押さえているからでもあります。

また、スイスはお金だけではなく、そういう世界各国の権力者の子弟も、ある意味では人質にとっています。

10年以上前に大前研一さんの勉強会で上記のル ロゼという超名門ボーディングスクールを訪問した事がありますが、学校に頼めばヘリコプターの操縦ライセンスの取得等などもアレンジしてくれたりします。

こういうボーディングスクールの年間の授業料は2000万円以上もし、北朝鮮の金正恩などもこういう学校で幼少期を過ごしています。

スイスは、お金や子弟を人質しているだけでなく、国連やWHO 国際サッカー連盟等々、様々な国際機関の本部も置かれていて、ダボス会議なども開かれ、世界中から人と情報が集まる仕組みも作られています。

その他、世界的な巨大企業のネスレやノバルティス等の本社も、日本の人口の10分の1以下の国であるスイスにはあり、その他様々な面で、永世中立国としてのステータスを、ハード面ソフト面含めて守る仕組みを長年積み上げて来ています。

日本では、国防というと国防予算を増やす事のみに議論が集中しがちですが、スイスの例に倣って、様々な形で国の礎を築いて行くという事が重要ではないかと思います。

エネルギーの自給や食料の自給という事も、国の基盤となる重要な要素であり、自給自足カレッジの目指すところでもあります。

自給自足カレッジでは、4月からは本格的に自給自足が学べる講座が、毎月第一第三週の週末(土曜日曜)に開催されています。

次回は、来週4月15日か16日の土曜日或いは日曜日になります。

5月以降は、5月6日(土)・7日(日)・20日(土)・21日(日)
6月・・・ 3日(土)・4日(日)・17日(土)・18日(日)
7月・・・ 1日(土)・2日(日)・15日(土)・16日(日)

今まで経験した事のない新たな経験や発見があるものと思います。

下記は、自給自足カレッジの紹介ビデオです。
見ていると気持ちが何となく落ち着いてくる気がします。

YouTube動画(3分)

https://m.youtube.com/channel/UCQHHMH2_WGr_RzMKyLtDPQA

体験会等について詳しくは、下記のホームページをご覧ください。

https://self-sufficient-life.jp

自給自足カレッジ
小柴正浩

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