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子育て 泥くさく Part1

なないろ自然楽校は、諫早市人材育成コーチの池田尚氏(以下、コーチ)を田野町にお招きし、「ここにおってえぇぞ!子育てワークショップ」を開催しました。
参加者は、子育て中のママやパパ、教員の方や児童クラブの職員の方、地域おこし協力隊の方など幅広いジャンルの方々の参加がありました。
テーマは、「今ここ~かかわりの中でつながりが見えてくる~」
こどもとの関わりや、大人の先入観、大人同士のかかわりについて、マジックや体を使ったワークを通して、体験的な学びを深めていきました。
ワークショップの備忘録として、ここに残していきたいと思います。

「違いは面白い」
違うって面白い。
参加者でペアになり、お互いに握手をするゲームをしました。お互い、頭の中で、1~3の数字を思い浮かべて、その数だけ握手をぎゅっぎゅとします。普段であれば、同じ回数だった人とペアになるのですが、今回は回数が違った人と一緒になるというルールで行いました。気が合う人と一緒にではなく、違った人とペアになることで、違う価値観に触れるいい機会になります。そんな大人の先入観を少しずつ解いていきました。解いていくことで、お互いの違いが、「良さ」に見えてきました。

次は、ペアで池田さんへの質問を考えました。まずは、聴いてみたいことを一人で考え、そのあと、ペアで同じもの、もしくは似たものを見つけて、質問づくりをしました。

まずは、一人で質問を考える
ペアになって、質問づくり

出てきた質問がコレ!

今回の質問

質問1 池田さんの元気の秘訣:8時間寝ること

質問2 こどもへの対応、大人の在り方・自由が無くなる:
こどもに失敗する権利を!
子育てしていると、こどもが食事中に誤って、ひじがコップに当たって、飲み物をこぼすなんてことは多々あると思います。こどもたちは、日々たくさんの失敗をしますが、親や先生なんかは、日頃余裕がない日々を過ごしています。でも、こどもの参画は重要です。
もし、こぼしたら・・・拭けばいい!!
「こぼしたの~、またやろう!」
準備や片づけは、”遊び”になります。
「Let‘s(~しよう)」や「why don`t you?(やらないの?(面白いのに!))」といった何気ないセリフで膨らませていく。

マジック「失敗の先に成功がある」

「鹿(しか)を見るなら、奈良(なら)を見ろ!」
跳び箱で飛べなかったこどもを見て、皆さんならどこを見ていますか?
大人がイメージする成功から、できなかった・足らなかった部分を見ますか?それとも、失敗はしたけど、できたところをみますか?
(足りないところを見て)ここまで”しか”できなかった。
(できてるところを見て)ここまで”なら”できた。
”しか”を見るなら、”なら”を見ろ!見方が変わってくると思います。

跳び箱の例・肘を伸ばして支える=命を守る
鹿を見るなら、奈良を見ろ!

怒りのコントロール・アンガーマネジメント:
叱るときは、一撃で仕留める!
Being(存在・いること)には叱ってはいけない。
Doing(したこと)に叱る。
おならのB・V(勢いのあるおならのように)で叱る。
おならのS・P(聞こえないようにスーー--、、ぷ。のような長いおならのように)で叱らない。
5文字以内で叱る!例:「こらぁ~(4文字)。(笑って)片付け一緒にやろう」

叱るときは、おならと一緒で一撃で仕留める!(笑)

コーチは言います。
「俺はお前を守れん。だから、お前がお前を守れるようになってくれ!」
私は、このコーチの言葉に”命”や”自立”の言葉が入っていると感じました。いずれ、親は子より先に死にます。この順番が、逆になることは考えたくもありませんが、何でもかんでもこどもに手をかけることは、いいことではないと思います。バランスの取れた子育てはコレです!という答えはありませんし、その答えを欲しがりますが、その答えは、育児本や子育てセミナーにはありません。やはり、目の前のこどもと交わることで見えてくるのではないでしょうか?そのプロセスは、大変だと思います。でも、綺麗に子育てをしようとはせず、泥くさくやった方が、楽しいように思えてきました。

「大人になってもこぼしたもの、ふけんかったらどうする?」・・・母の葛藤

コーチは、いろんな研修会の参加者に、こういう言葉をかけられたそうです。
参加者:「今日はコーチから元気をもらいました!ありがとうございました。」
コーチ:「違うよ、あんたが(元気を)出したんよ。」
元気だけじゃなく、自分の良さを、元々誰でも自分の中に持っています。それを出すか出さないかは自分次第。これを参考にすると、こどもたちも、元気や育つ力が元々あると考えたら、私たち大人が見るこどもたちへの見方やアプローチが変わるのではないでしょうか?
極端ですが、自分のこどもでも所詮、他人。家族だけど、夫も、妻も他人。そういう考え「も」、少しくらい持っていていいのではないでしょうか?私の人生の主語は、「私」です。一人一人のこどもたちの人生の主語も、一人一人そのこどもたちになります。だから、「俺はお前を守れん。だから、お前がお前を守れるようになってくれ!」なのだと思います。

コーチが話す言葉は、スペシャルではなく、日々の暮らしの中で実践して生まれてきた言葉ばかりで、活かせるものばかりだと思います!
コーチは、私が伝えたこと「が」正解とは言いません。私が伝えたこと「も」正解と。

「も」

もう少し、ゆっくりふりかえっていきたいと思います。
Part2へつづく
おせっかいおじさん ぷーさん

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