相手に損をさせないことが大切

誰かに協力を求めるときに、大切となるのが「損をさせない」という気持ちです。「私に協力してほしい」では人は動きません。

パワハラ被害に遭っているとき、上司に対して「ご相談に乗ってほしい」と言うのは大切なことです。ですが、同時に、それによって上司に時間や労力を費やさせることになることも確かなことです。このとき「損はさせない」と思っているかどうかによって、結果に大きな差が出ます。

たしかに、上司はパワハラ対策を取るべき存在です。そのため、法的義務としてはやるべきです。だからといって、心理的にはやりたいことではありません。自分の評価に大きな傷がつく可能性があるからです。

そこで、動いてもらうには「損をさせない」という気持ちが大切なのです。つまり、相手にとって動くことが損はないという状況を作り出すことであったり、むしろ利益が出ることであるという状況を作り出すことが大切となります。

つまり、助力をもとめるときに必要となるのは、リスクを自分が引き受ける覚悟です。

この覚悟を持って、助力をもとめるようにしてみてください。「ご迷惑はおかけしたくないのですが」という一言を添えるだけでも、相手があなたに協力してくれる可能性は、格段に上がりますよ。


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