値下げを考えたときは、低価格商品を作ろう。

ビジネスの本質は社会貢献であり、価値提供です。

だからこそ、ビジネスは継続・発展が望まれます。

そのためには、利益が必要です。

利益=粗利額×販売量−固定費です。

利益を増やすには、粗利額を増やす(値上げ)か、販売量を増やすか、固定費を減らすかということになります。

しかし、価格と販売量は、相互に強いつながりがあります。価格を変化させれば、販売量も変化します。必ずしも反比例ではありません。

値上げをして販売量が増える場合もあり、値下げをして販売量も減ってしまうこともあります。値下げをしたのに販売量も減ってしまうというのは、最悪ですね。

値上げをする場合は大抵、販売量が減ることへの覚悟があります。しかし、値下げは販売量が増えることを期待して行うため、販売量が増えないときの心理的なショックも大きいのです。

そこで私がお勧めしているのが、低価格商品を作ることです。値下げをするのではなく、値下げした価格帯で購入できる別商品を作ります。

低価格帯の商品をつくることによって、高価格帯の商品・サービスの価格を下げる必要はなくなります。また、むしろより値上げをしやすくなります。たとえば9,800円の商品がすでにあり、そこに7,000円の商品を作れば、顧客は混乱することになるでしょう。しかし、もともとの商品を12,800円などにすれば、商品同士の順序がわかりやすくなります。元々の商品を適正価格にまで価格を上げられるということです。

複数の価格帯を作るのは、とても当たり前に行われていることです。しかし、ビジネスを始めたばかりのときは、このようなことも忘れてしまいます。

私達は常に値下げの圧力を感じていますので、値下げをしたくなる気持ちはよく分かります。しかし、それでは多くの場合、利益が下がります。ビジネスを継続・発展できず、結果的に社会貢献できる量は減ってしまいます。

ですから、値下げをするのではなく、より低い価格帯の商品を作ることを考えましょう。値下げをするのではなく、値下げした値段が適正価格となる別商品を作るのです。

これは自分と顧客の両方にとってよい解決策のはずですから、ぜひ試してみてくださいね。



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