クライアントのリスクを明示しておく

ビジネスの本質は社会貢献です。

クライアントは価値を求めて、あなたのところにきます。そして、ベネフィットとリスクを考慮して、そのビジネスの価値を決めます。

当然、リスクについての情報もなければクライアントは適切な判断ができません。

ですから、クライアントが負うリスクについては先に、明らかにしておきましょう。

そして、堂々とリスクを明示できるようになるためにも、クライアントのリスクをできるかぎり取り除くように努力しましょう。

クライアントが負っているリスクをできる限り、取り除くようにするのです。たとえば、インターネット上に提供しているサービスの中身をできるだけ開示しておくことも1つの手です。匿名で気軽に問い合わせることができる窓口を作るのも1つの手でしょう。支払方法を複数にしたり、分割払いができるようにするのも1つの手です。

クライアントのリスクを取り除くことは、実はそのサービス自体の価値を高めることにもつながります。

プロスペクト理論によると、人は一般に、リスクをベネフィットより2倍ほど重要視する傾向があります。1000円を失うリスクを取るのは、2000円以上利益がある場合だということです。

これは反対から言えば、リスクを1減らすことは、ベネフィットを2増やすことにつながるということです。クライアントが得るベネフィットを増やすよりもリスクを減らすほうが、効率的だということです。

ですので、クライアントが負うリスクを洗い出して、それを取り除いていくことが、そのままサービスの価値を高めることにつながるのです。

リスクを取り除くことであなたのサービスの価値を効率的に高めた結果、それでも取り除けないリスクがあれば、それは明示しておきましょう。

そうすることで、あなたの誠実さもクライアントに伝わります。リスクを開示することは勇気のいることですが、それによって関係者が得られる価値は間違いなく増大します。クライアントの負うリスクを開示していきましょう。

もしよろしければ、サポートお願い致します。 頂いたサポートは、パワハラ被害者支援のための活動費に充当いたします。 ・書籍購入(心理学、民法・労働法に関する書籍 ・被害者への書籍プレゼント ・関係機関への連絡・通話代金  関係機関に直接連絡を取るときにかかる費用です。