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「技工くん」 累計受発注実績5万回を突破し、歯科医院と歯科技工所が繋がり始め、その社会的意義を考える


歯科技工物受発注ソフト選定の最大の基準は「受発注実績」

この1年程度の間に、歯科医院と歯科技工所を繋ぐサービスがいくつか出始めてきました。私は、UCLAに留学する前、歯科医療法人において歯科医師として臨床現場に立ちながら、中小企業診断士として内部業務効率の改善を推進する仕事をしておりました。その際に、様々な歯科医院向けサービスの選定・導入をしていました。

歯科技工物の受発注は、歯科医院単体で成立するソフトウェアとは異なり、歯科医院・歯科技工所の双方向性ネットワーク型のサービスになります。そこにおいて歯科医院・歯科技工所の目線で、ソフトウェア選定の際に見るべきポイントは、
① 制度・法律を遵守しているか
② 要件を満たし、かつシンプルな使い心地であるか
③ 実際にどれだけ受発注実績があるか

です。

診療報酬制度や歯科技工士法で定められた要件などを満たせていないと論外ですが、制度・法律は複雑です。それに対応した上で②を満たしていくとなると、相当に思考を深めなければいけません。

そこで昔のガラケーのようにありったけの機能を詰め込んだ複雑なソフトを作ってしまうと、忙しい臨床現場での使用には耐えません。そして、②が最低限満たされているかどうかが、③に表れます。

つまり、実際の受発注実績が、歯科技工物受発注ソフトウェア選定の最大の基準となります。

「WHITE CROSS」の登録・利用ユーザー数についてもそうでしたが、私は定期的にPR timesやnote などでサービスの実績を公開していくことが大切だと考えています。最初に正直なデータを公開してしまうことで、後に整合性の取れない虚偽のデータを出すことができなくなる縛りを自らに課せるからからであり、それが盛ろうと思えば盛ることができるウェブ企業において、信頼の蓄積になっていくと信じています。

お陰様で「技工くん」は3月も順調に成長し、サービスインから半年強で、毎月数千件の歯科技工物の受発注が行われるプラットフォームへと成長しています。

「技工くん」の各種KPI推移

「技工くん」のベースとなり歯科臨床現場で開発されたソフトウェア「smart link」まで含めると、2024年3月中旬時点で、当プラットフォーム上での受発注実績は5.3万件を超えています。

無論、ユーザーの皆様から毎日のようにご要望をいただきながら開発を進めており、私が描いているサービスの全体図に至るにはまだまだ先のことです。

どんどん溜まっていく改善点を日々、潰していっています

昨日も、歯科医院での使い易さに関わる大きなリリースがなされました。

使用しない技工物メニューを非表示にすることで、ベテラン・新人問わず歯科医院のルールに則った発注が行えるクリニックオリジナルの歯科技工指示書ソフトウェア化することができ、教育コストやクリック時の迷いを減らせます

常在戦場の日1日を積み重ねることで、1分でも1秒でも早く、「お客様から見て、素晴らしいサービス」になるように育てていかなければなりません。

WHITE CROSSあってこその「技工くん」へ

お陰様で「WHITE CROSS」は、歯科医師がよく見ている歯科総合情報ウェブサイト No.1となっています。これは、他の歯科医療職においても同様です。

この「WHITE CROSS」に対して、「技工くん」は離れ小島を開拓しているように見えるかもしれません。ただ、「WHITE CROSS」を有しているが故に、「技工くん」を始めたと言うのが本当のところです。逆に言うなら、「WHITE CROSS」がなければ、この領域には絶対にエントリーしませんでした。

こちらはつい先日オープンさせた「WHITE CROSS」上のページです。

画像クリックでWHITE CROSS推薦「歯科技工所紹介ページへ」

現時点では細かいことは記載しませんが、私が常に念頭においているのは、

「WHITE CROSSのサイトパワー × ソフトウェアとしての実績」の蓄積により、歯科医院と歯科技工所が "より便利に繋がれる" サービスの構築です。

私に最も強い影響を与えたビジネス書であるビジョナリー・カンパニ ZEROには、以下のような記述があります。

最終結果がどれほど劇的なものであろうと、偉大な企業への飛躍が一気に成し遂げられることはない。たったひとつの決定的行動、壮大な計画、画期的なイノベーション、幸運、奇跡の瞬間といったものは存在しない。

ビジョナリー・カンパニ ZERO

その上で、
・ 弾み車を回転させて勢いをつける
・ 20マイル行進。規律ある行動でブレイクスルーに到達する
・ 銃撃に続いて大砲を発射し、更新と拡張を続ける

ことの重要性が記されています。

今まさに、この途中にいます。起業してからの9年間、寝ても覚めても、文字通り24時間365日、WHITE CROSSのことを考え続けてきました。最近は、夢の中でも「WHITE CROSS」と「技工くん」の融合について考え続けており、うなされています。

夢の中でも苦闘し、悪夢のようにループし続けますが、私にとっては没頭できている良い状態です。

令和5年度厚生労働省補助事業 歯科技工士の人材確保対策事業 「歯科技工士の未来再発見」 実施報告書

もう3年近くも前のことになりますが、この厚生労働省補助事業の初回シンポジウムにおいて、私にも会場参加のご要請があり、発言をさせていただきました。

第1回シンポジウムでの、私の発言内容要約

この時の自分自身の発言がなければ、WHITE CROSSとして歯科技工問題という難易度があまりにも高い問題に取り組むことはなかったと思いますし、「技工くん」は存在し得なかったと思います。

その後、WHITE CROSS所属の医療ジャーナリストとして、全てのシンポジウムを取材し続けてきました。そして、古くて喫緊性の高い歯科技工問題について、忖度なくそのままを伝える記事を書き続けました。

実施報告書

こちらが先日、千葉県歯科医師会から送られてきた当事業の実施報告書です。その中に、WHITE CROSSの記事を参考資料としてそのままご掲載いただいています。

日本全国の歯科医療従事者の皆様に、このシンポジウムの価値は知っていただきたいと心から願います。歯科技工を日本社会に必要不可欠な医療として確立させていこうという善なる願いを持ち、心血を注いで取り組んでいる先生方が確かにいらっしゃいます。

近い将来、「当院では、保険の義歯には対応できません。」というクリニックが出てくる可能性があります。そうなってしまうと、これまで長年にわたって地域社会の健康を下支えしてきた歯科医療の提供の維持が不可能になります。

それは、多死社会において面として国民の健康寿命を延ばし、国力を維持しようという国策に反します。私たちは今、そこに向かっていく潮流の中にいますが、それを許容して流れに身を任せて良い・・・とは私には思えません。

私は民間企業の立場から、できることをしていきます。

WHITE CROSSというメディアを持ち、医療ジャーナリストとして、そして私自身歯科医師として、さまざまな方々の思いに触れさせていただくことが、事業の方向性を決めていきます。

この4月には、日本歯科技工士会で講演もさせていただきます。

休むことなく、自分達の回す弾み車を、命懸けで押し続けます。

技工くんに興味をお持ちの歯科医院様・歯科技工所様へ

技工くんは、「歯科技工を包み、高める」をコンセプトとして事業展開をしています。

お問い合わせいただけましたら、大切に対応をさせていただきます。今いまの導入はまだでも、情報として知っておきたい方に対しても、喜んで対応をさせていただきます。

歯科技工に関わる業務の無駄を減らし、歯科医院・歯科技工所それぞれが本業に集中できる世界を作ることで、目の前の迫った歯科技工問題を解決する一助となれるよう、日一日全力で取り組んでおります。

ぜひ、そのような世界を共に作っていきましょう。

WHITE CROSSに掲載ご希望の歯科技工所様へ

ぜひご気軽にお問い合わせくださいませ。

可愛いとは

こういうことだと思います。

ぽんず

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