「イキる」 これぞ大阪弁!!
大阪人ならそのニュアンス、細かい時制まで理解できる言葉「イキる」をご存知でしょうか。近頃はネットで一般的に使われているようですが、元々は大阪弁です。
そのふかーい意味を考察してみましょう。
使用例:
田中:なぁなぁ佐藤。最近山下めっちゃイキってると思わへん?
佐藤:バリ思うわ!中間テストでちょっとええ点取ったら急にイキりだしたわ。
標準語訳:
(大阪人から見た「東京の子ならこんな感じかな」という勝手なイメージ)
田中:なあ佐藤。最近山下って、かなり調子に乗っていると思わないか?
佐藤:うん、確かにそう思う!中間テストで良い点取ってから急に態度が変わって、粋がり始めたよね。
意味:
以前は大人しかったり、控えめな態度だった人が、ある事象や事件を契機に、急に尊大な振る舞いをしたり、横柄な態度をとったり、粋がったりすること。発生時から現在に至るまで継続中であることがポイント。さらに調子に乗ったり、増長する場合もある。
時制:
動詞だけで現在完了になっています!さらに変化点より過去の様子にも言及しています。日本語には存在しない現在完了が大阪弁にはあった!!
現在完了とは:
中学英語で習いましたよね。
「過去に始まった」ある事象が「現在まで継続」しており、「現在どのような状態」になっているかを表現する時制。
経験、継続、完了、結果の4つに分類。
終点が現在だから現在完了という名前。
過去を終点とする場合は過去完了、未来が終点なら未来完了。
もしかすると世紀の大発見かもしれない!学会に発表しなければ!
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