食べログにGoogle検索が勝った理由もタイパだと思う

飲食店の検索で、Googleが食べログを上回ったというニュースが出ていた。

これに対して、NewsPicksで下記のようにコメントした。

かつて、ぐるなびに所属したときに、同社が果たした役割をインターネットサイトを通じて、情報提供できるようになったことで、駅前や路面などの好立地からの解放だと教わりました。そこでは(掲載されてる)全ての店舗がフラットに情報提供ができる世界が実現できていたのですが、そこでより目立つためには、販促費をかけるというシフトチェンジがあり、リアルな世界からインターネットに競争の土壌を移しただけだったのかもしれません。

同様に考えると、食べログの果たした役割は、(距離なんかよりも優先される)行くべき店(みんなが行きたい店)の可視化だと言えるかと思います。だから、食べログ全盛期には、foodieという言葉も頻繁に使われるようになったかと思いますし、他人よりいい店や新店舗の情報をどれだけ知っているかが大事だったのでしょう。

そして、Googleに関しては皆さんのコメントを見ると(自分自身の体験もそうですが)、Google Mapをベースとしているので、口コミや点数も大事ですが、より自分と店舗との距離間を重視し始めた結果かと思います。つまり導線が1番大事で、これはタイパに繋がる考え方かなとも思います。

ぐるなびや食べログは、PCがベースで、Googleの飲食店検索はスマートフォンがベースのビジネスモデル・情報設計だったことが起因していると思いますが、世の中のサイトアクセスがPC経由をスマートフォン経由が逆転した時から、Googleの飲食店検索が食べログを抜くまでに結構時間がかかったことに、新たなビジネスモデルが市場で支持を得るためにはそれ相応の時間がかかることを示唆しているなと思いました。

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