見出し画像

サイバーエージェントがなぜ強かったか

元宇宙飛行士の野口聡一さんが、これまでの仕事を語る動画を見た。
司会者の「(宇宙ステーションという)狭い空間でどのようにストレスと向き合っていたか」という質問に対して、「逃げられない環境で、生き延びたければ協力するしかない」ということを理解するトレーニングをされたとし、仕事が終わっても、オフの日も、似たような人間関係でつながっていた昭和時代の会社員は似ている状況だったはずだと語っていた。
つまり、意識的か無意識的かは別として、そのような閉鎖的な(人間関係の)環境に順応したうえで、皆が1つの目標を掲げられればそこに向かって突き進むことができるという意味だと理解した。

思い返すと、サイバーエージェントが一番勢いのあった2010年前後(今は成熟的な成長のように見える)は、とにかく社員の熱量が凄かった。それは裏を返すと逃げられない(オンもオフも一緒)環境で、明確な一つの目標が定められていたからこそ、気持ちを一つに協力するしかないという環境要因も大きかったのではないかなと思う。

横で見ていた時は、サークル的なノリだなと思っていたが、全然そのようなことはなく、オンオフの切り替えがない環境で苦楽をともにしていただけなんだと気付かされた。

時代が変わり、コンプライアンスが厳しくなり、働き方改革が進むと同じような動きの再現はなかなか難しいと思うが、組織に勢いをつけるためには、知っておくアプローチ方法だなと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?