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ひろゆき氏が行う社会実験としての切抜動画

前に参院選で躍進した党のメディアアプローチについて書いた。

最近、ひろゆき氏が有名人とのコラボ動画を投稿するようになったが、これも完全に切抜動画を意識して、1〜2時間ダラダラ対談する手法をとっている。

このコラボする手法には利点が2つある。
1つは、2人で話すことによる労力の軽減。
もう1つは対談相手のファンも見ることによる視聴者の拡大である。

2個目については、かつてテレビで「徹子の部屋」や「笑っていいとも」がやっていたスキームと変わらないが、テレビと違うのはテレビは番組にファンが帰属していたのに対し、YouTubeは人にファンが帰属しているところである。

昔からネットイナゴと言われていたように、ファンが群集で動いているようなものなのだ。だから偶々遭遇したコラボ動画を目にした際、何人かはそこで止まったりするのである。

YouTubeには、切り抜きされるとそれ自身が独立したコンテンツとして存在するのに加え、誘導枠の役割も果たすところも大きい。そして大量の動画が連続して展開されるので、一度見た人のマインドシェアを奪うという利点もある。

ひろゆき氏に関しては、単独での切抜の数字にある程度陰りが見え始めたから、このアプローチも交え始めただけでなく、自身の持つ根本的な社会思想をどのように波及させるのか、という社会実験をしているような気がしてならない。

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