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#curious

タピオカブームの終焉?

ブームといえば「タピオカ」と言えるだろう。

日本では1990年代後半に広まり始め、2000年2008年とブームの波を見せていた。そして2017年にタピオカミルクティーのお店が数多く出店し始め2018年から第3次ブームと言われた。

高校生を中心に絶大な人気があるタピオカミルクティーだが、その人気はどこにあるのか、このブームは続くのかをCROSSTONE的解釈をしていきたい。

タピオカミルクティーは飲んだことはある。確かに美味しいと思う。だが、どの店のどの商品が美味しいのかまで詳しくは知らない。昨今のタピオカミルクティー専門店の乱立ぶりには目を見張るものがある。駅の周辺200m以内に5店舗存在したりする。競合他社がたくさんいる所に敢えて出店する勇気も凄いが、裏を返すと原材料が安くて始めやすいという部分が強いのかもしれない。また、高い賃料でもタピオカミルクティー店が出店する事でその商業地の地価が下がらずに維持されるという面もある。

CROSSTONE的解釈を進めていこう。人気を支えているのは高校生(特に女子高校生)であるのは間違いないであろう。学校帰りに寄ってインスタグラムの写真を撮ったり、休みの日には専門店を巡るなど様々なシーンが目撃される。ここで疑問なのは、高校生は本当にタピオカミルクティーを買っているのかだ。高校生はSNSに生きていると言っても過言ではない。それに応えるように、店は容器や店構えなどに力を入れているだろう。ひとつ思うに高校生はタピオカミルクティーを買っているのではなく、いいねの材料を買っているのではないかと。全員がそうとは言えないが、タピオカミルクティーをほとんど飲まずにゴミ箱付近に放置するというニュースが発信されるのはそこからではないかと思う。600円でいいねの材料を買っていると思うと怖いが、当事者の学生からすると全く平気なことなのだろう。高校生の次に購入者の割合として多いのは大学生と20代女性だろう。この層は純粋にタピオカミルクティーを楽しんでいると信じたい。ただインフルエンサーとしての役割は高校生の方が圧倒的強者であろうと思う。

偏見かもしれないが、どの専門店も同じタピオカである事に変わりはないだろう。それぞれ店によってタピオカの風味を研究していたり独自のものとして売っているのはわかるが、元を辿れば同じキャッサバから出来たものだ。個人的には、タピオカでなくミルクティーに注力する事が重要であると思う。自分はミルクティー自体が美味しくないと飲もうという気にならない。この意見の人はある一定数いるはずだと思っている。

CROSSTONE的解釈では、「ミルクティーが美味しい店は人気がありこの先も生き残る事が出来る」である。

果たしてこのブームはいつまで続くのか。

もうすぐタピオカは終わるという声もチラホラ聞こえている。時代は回るという様に必ず下火になる時は来るのだが、自分の予想では2020年前半にはその時が来るのではないかと思う。2013年に流行ったポップコーンを覚えているだろうか。原宿・表参道で連日大行列という光景をよく目にした。しかし、今では誰も並んでいない。ましてや、閉店している店もある。ブームというのは3年程度がピークなのだろうと思わせる。タピオカミルクティーも同じ道を歩みそうな予感がする。ポップコーンもタピオカミルクティーも海外からの輸入ブランドばかりだ。これから残るとしたら輸入ブランドでトップ3のブランドだけであろう。ここぞとばかりに便乗して出店を決めてしまった方々は次の戦略を考え始める時期に突入していると警告したい。

では、次来るブームとは何なのか。

バナナジュース、レモネード、チーズティーなど様々な予想がなされているが、どれがヒットするかなど分からない。ただひとつ言えるのは、それが「写真映え」するかどうかだ。起爆剤はそこである。美味しいものは後からたくさん出てくるであろう。各企業は海外のトレンドも意識しつつ起爆剤も考えなければならない。ブームというものは偶然の産物である為、狙いに行き過ぎても成功しない。ここが難しい所である。今後のムーブメントの起こりに注目だ。

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