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オリンピックアゴラ

今大会は、新競技や、そして、新世代の台頭も含めて、前回とは違う魅力を感じているオリンピックです。
特に、メディアでも取り上げられていたように、単なる勝敗に依らず、国や地域を超えて、パフォーマンスや選手そのものに対しての、受容や理解、そこからの賞賛が感じられるシーンは、見応えがありました。そして、こういったシーンがちょうどカメラのあるところで何度も起きて、観る側の目に入りやすく、SNSで即座に拡散されるところは、今回の特徴でもあると感じました。

昨日は、そのオリンピック関連の展示を見ました。
こちらでは、夏季冬季の大会のポスターやメダルなど、オリンピックならではの内容に加え、とても印象に残ったのが、選手たちの背景にあったストーリーでした。

例えば、前回の東京大会では、ヨット競技で、メダルとかけて競り合っていた2チームのうち、片方のボートが強風で転覆したところを、もう片方の選手たちが、すぐに競技を止めて救助に向かった話がありました。
同じ女性として心に残ったものでは、テニスのユニフォームを、長袖から動きやすいノースリーブにするべく動いた約100年前の選手の話もありました。今となっては、笑い話なのかもしれませんが、女性がスポーツをすることや、関連する国際大会に出ることが難しい時代において、その行動は、こうして後世に語り継がれるにふさわしいものであることが想像できます。
そのほか、選手として活動しながら、海洋汚染など、グローバルイシューに関心を持ち、のちに、課題を改善するための団体やブランドを立ち上げた話など、紹介されていた全てがとても興味深いものでした。

いつの時代にも、競技の結果だけではなく、平和で自立的な行動をするアスリートの姿には、頭が下がります。
そして、今回は、その行動が、今の時代ならではの表現と拡散の仕方で私にも届き、清々しい気持ちになりました。

オリンピックの持つ良さを、メディアだけではなく、この展示も通して、かつ、異例となったこの開催時期に触れたことで、様々な気付きもいただき、感謝しています。

関連リンク:https://olympics.com/olympic-agora/ja/

8月15日まで。入場無料、予約が必要です。



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