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【19/20プレミアリーグ第26節】チェルシーVSマンチェスター・ユナイテッド 勝利のポイント5選

👿フォーメーション・ラインナップ

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敵地スタンフォード・ブリッジで0-2で勝利し、ブルーズ相手にシーズンダブルを達成したユナイテッド。

勝利へと導いた試合のポイントを5つ挙げてみました。

①2トップのポジショニング
②ブルーノのゲームメイク
③セットプレーからの得点
④VAR判定
⑤カンテの早期離脱

では、具体的に見ていきましょう。

①2トップのポジショニング

今節のユナイテッドのフォーメーションは3-4-1-2。2トップを組んだのはマルシャルとジェームズでした。マルシャルはジェームズよりはストライカータイプですが、両者ともにサイドからの仕掛けを得意とするタイプです。

マルシャルはこの試合、トップに張ることは少なく、左サイドにいる事が多かったですが、この為にチェルシーの右SBリース・ジェームズはピン止めされて、思うように前に出ていけなくなっていました。さらに、チェルシーの右WGのウィリアンは、ユナイテッドの左CBのショーとマッチアップしており、結果的に左WBのブランドン・ウィリアムズがフリーでボールを持てる状況に。

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ジェームズはというと、トップでいながらマルシャル同様に開いてポジショニングする事が多かったですが、保持時にはインナーラップの意識が高く、相対するアスピリクエタを引き連れて内側へ入っていくので、空いた大外をワン=ビサカがオーバーラップする場面が前半は目立ちました。実際先制点はこの形からでしたね。

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マルシャルの左サイドのピン止めと、ジェームズの右サイドからのインナーラップが、ブランドンとワン=ビサカ両WB を自由にさせ、ビルドアップが機能した要因となっていました。

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②ブルーノのゲームメイク

冬の移籍市場でスポルティングからやってきたブルーノ・フェルナンデス。前節ウルブス戦に続いてユナイテッドでの2戦目です。この試合もホールのポジションで出場しましたが、柔らかいボールタッチと、精度の高い長・短のパス。豊富な運動量に広い視野と持ち味を十分に発揮していました。

常にフリーになれるポジションを探り、ボールを持てばコンビネーションとパスで局面打開を目指す姿勢は、ユナイテッドの弱点の一つである10番ポジション問題が解決されるかもしれしれない と思わせてくれました。36分のマルシャルとのワンツーや、後半のキャプテンのゴールをアシストした精度の高いプレースキックなどは、これまでのユナイテッドにはなかった武器になり得るでしょう。

これまでカウンターが唯一の武器だったユナイテッドですが、彼の加入でポゼッション・スタイルでも戦えると感じたファンも多いはず。ラッシュフォードの不在もありますが、ユナイテッドの戦術が新たなフェーズに突入した感がありますね。

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③セットプレーからの得点

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写真:ユナイテッド公式より

今期のユナイテッドでは珍しいヘディングでの2得点。特に2点目はセットプレーからというレア・アイテム(笑)。マグワイアはユナイテッド加入後、初のセットプレーからのヘディング・ゴールとなりました。彼の最も得意な形ですが、36試合目にしてやっとのお披露目です。

スールシャール監督が「この試合の前に、とくに重点的に(セットプレーを)確認した。チェルシーの弱点であるように思えたからね。今日はハリーの出番だった。そしてブルーノのクロスもピンポイントだった」と語ったように、ウィンター・ブレイクでセットプレーの練習を重点的に行ったそうです。トレーニングの成果が出たことは、ファンにとっても、選手にとってもうれしい限り。

ブルーノ・フェルナンデスという良質のキッカーを手に入れたユナイテッドは、シーズン終盤にかけてセットプレーも大きな武器となるかもしれません。

④VAR判定

この試合、3回VARが介入しました。①ウィリアンのシュミレーション②ズマのゴール取り消し③ジルーのオフサイド判定の3つです。結果だけ見れば完勝のユナイテッドですが、チェルシーの質の高い攻撃に再三晒されたのも事実。26分のバチュアイのシュート、73分のコバチッチのシュート、終了間際のマウントのフリーキックなどは決定機でした。

しかし、勝敗を分けたのは②のズマのゴール取り消しでしょう。55分のコーナーキックから同点となるズマのゴールを取り消されたチェルシーは、試合の流れを引き寄せることが出来なくなりました。ユナイテッド目線では、「そりゃあ、アスピリクエタがブランドン押してたし当然無効!」と思いましたが、フレッジのアスピリクエタへのアクションを見ると...。気の毒な部分はありますね。

ジルーのオフサイドは、今期の判定基準だとオフサイドだと思いますが、VAR判定がユナイテッドに有利に働いたのも、勝利の要因の1つではないでしょうか。

⑤カンテの早期離脱

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写真:ユナイテッド公式より

前半12分にカンテは怪我の為、マウントと交代となったチェルシー。中盤の組み合わせはジョルジーニョは固定。カンテがほぼスタメン。マウントとコバチッチ、それにバークリーの3人が対戦相手によってチョイスされる形が多いランパード・チェルシー。ユナイテッド戦ではコバチッチを選び、カンテと共にプレスで中盤を支配したかったのかなと思います。

カンテはIHで起用された時は、前からの積極的な守備と攻撃時の飛び出しで、攻守に渡り貢献できるプレーヤーですが、そのカンテを試合の早い段階で失ったことはランパード監督にとって誤算だったと思います。実際、カンテの離脱は、マッチアップするはずだったフレッジ躍動の要因の一つとなりました。カンテがずっといれば、ここまでフレッジが自由にプレーできなかったかもしれません。

カンテとクリステンセンの怪我により、46分には交代枠を2つ使うことを強いられたチェルシー。大きくゲームプランを狂わされることになりました。サッカーに怪我は付きものですが、こういった選手のレベルが拮抗したゲームでは、1ON1の局面が非常に重要です。後半チェルシーはプレスの強度を上げましたが、カンテがいれば展開は違ったものになっていたかもしれません。

👿まとめ

ビッグクラブ相手となると、好パフォーマンスを披露する今シーズンのユナイテッド。チェルシー相手に粘り強く戦い、重要な勝ち点3を獲得し、7位に浮上。ウィンター・ブレイクでスペイン・マルベーリャで合宿を行い、加入したてのブルーノ・フェルナンデスを馴染ませ、しっかりチーム・トレーニングできた事が大きかったですね。CL出場権の4位が見えてきました。次節のワトフォード戦にも期待しましょう!カモン!ユナイテッド!!

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