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俺はやる

「俺はやる」とはラッパー輪入道さんの代表曲の1つである。

公式YouTubeにライブ映像があがっているのでチェックしてみてほしい。

輪入道さんはバトルもめちゃくちゃ強いので知っている人は多いかもしれない。ただ、バトルだけじゃなくて音源もやばい。特に有名な曲が、「俺はやる」と「徳之島」である。

雰囲気はかなり違う曲だが、輪入道さんの書く歌詞はあまり着飾っていない分すんなり頭に入ってくる。男らしい声も歌詞や生き様に合っていてカッコいい。それなのに、ビートはchill系だったりするから余計に歌詞が入ってくる。
俺はやるのビートも中華風のビートで結構独特だが、すごく合っている。

ラッパーに求められるものの1つにリアルさが挙げられるが、輪入道さんの書く歌詞やバトルで吐くバースはめちゃくちゃリアルだ。そのリアルさや泥臭さもまたいい。「27才のリアル」という曲はタイトルからも分かる通り、まさに当時のありのままの心境が歌われている。

俺はやる やりたい やらなくちゃ それはカス
俺はやる 必ず 俺はやる 声枯らす
俺はやる やりたい やらなくちゃ それはカス
俺はやる 必ず 俺はやる

こちらが俺はやるのフック(サビ)の歌詞である。めちゃくちゃ刺さる。ライブ映像を見た時は、その歌い方や表情も相まってものすごくくらってしまった。
僕自身、〜をやりたいとかやらなくちゃとか言ってしまう機会がある。ただ、大抵そう言っていることは後回しにするか、やらない。輪入道さんに言わせればそれはカスなのだ。
だから、やりたいとかやらなくちゃとかじゃなくて、俺はやる。
怠けそうになるたびに聞きに戻ってくる曲になった。

ここの歌詞はとにかくメッセージ性が強いが、ラップなので韻も意識されて書かれている。

俺はやる orehayaru
それはカス sorehakasu
声枯らす koekarasu

はすべてoeaauという母音になっている。つまり、5文字で韻が踏まれているのだ。

普段ラップをあまり聞かない人で韻を意識して聞いていなかったら気づかないかもしれない。ただ、聞いている時になぜか聞き心地がいいのは、こういう風に綺麗に韻が踏まれているからだ。小節の頭とケツで踏んでいるから余計にわかりやすくなっている。

こういう韻の技術もさすがだなと思う。当然他にもたくさん韻が踏まれているし、俺はやるでは頭韻もある。そんなことを意識しながらもう1度聞いてみたらおもしろいと思う。

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