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未練だった服を手放して一つ山を超えた

衣服の処分に手を出し始めた私でしたが、もちろん息子の衣服に関しては私が処分しました。息子の服は、ほとんど着れるきれないを基準にわけました。男の子ですからね、汚れがひどいのは捨てて、まだ状態のいいものは、リサイクルショップにだしました。

ついでに仕まい混んでいたベビーグッズに手を出しました。これが意外に辛かったんです。

使ってもらえずに手放す辛さ

息子はずいぶん大きいですから、ガッツリぽんぽん捨てていけるものでしたが、涙で手がとまります。

「ごめんな、手放すね、ごめんな」そう亡くなった次男のために置いてあったものでした。小さい肌着新品の肌着、ベビー服、哺乳瓶グッズ。大きくなったら、お下がりとして着せるはずだった衣服たち。

これは一番辛かった。お腹で亡くなったので、手も通せず、ミルクも口にしてませんが。ただ次男のことを思って置いていた物たち。

クローゼットにかかっていた服、1年経ったら、2年経ったら、とサイズ分けして置いてあったケース3つに詰め込んだ服たち。ごめんよ。散々泣いたのに、まだ泣けるんですね。

実は今、この文章も泣きながら打っています。

「ごめんね、ごめんね、ごめんね・・・・・」

でも冷静に仕分けしながら。泣くならおいとけばいいじゃん。とも思いましたが、この詰め込んだクローゼットを開けるたび、辛い。前に進めない。そんな気がしました。

処分としてはリサイクルゴミとして出すか、売る。二択です。簡単。

捨てるは未練を断ち切ること。

迷いはなく、処分します。あとは私の心の問題だけです。じーっと見ては袋の中にいれる。涙が出る。ごめんと謝る。それはそれは長い時間をかけて分別し、袋に入れて処分する。そしてスーーーーーーーーっと深呼吸をして、また物と向き合う。ここには数年間の自分の未練と、後悔に満ち溢れてましたね。やっとそれを「物」として向き合えました。

この子には前世では会えない。この物たちは渡せない。これが現実。これは私では生かせないのだ。そう思ったら、何か小さい何かが、弾けた気がしました。

「よし、もうしばらく、待っててな。こっちを片付けやんと、君のお兄ちゃん困ってしまうから」そう呟いて、スピードをあげました。

冷静な目をもつと劣化が見えてくる

数年もたつと、お下がりに思っていた服はシミが目立ち、プラスチックの物も、ゴム用品も、実はすごく劣化していました。

「これじゃ、残してても次男君も使えないね。(笑)」

これだけの役に立てない「未練の塊」がクローゼットにいっぱい詰まってたんですね。これが今現在もあったら、BS朝日で放送されている有名な物を片付ける番組に応募してしまう案件です。

私が私の未練のために、残していた物だ。未来の私は、使うことはありません。私は動けないままだ。

私は「飛ぶ鳥、あとを濁さず」を決めて整理をし始めた。自分の服も少しずつ処分している。一度止めると動き出すのはしんどい。やっと心の整理が付いたんだから、止まっちゃダメだ。

それからは勢いのまま、次男のために残していた物を全部処分しました。

物を捨てても、彼への思いはきっと死ぬまで変わらずあることだし、悲しい後悔や過去は処分できない。私の中でしまっておいて、開いたクローゼットには、今生きている長男や主人のために、自分が必要な物を出し入れする場所に利用していこうと思いました。

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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