【無料公開】『電気のレシピ-電気を知って電気をつくる-』【もし電気がなかったら……】
こんにちは、まさこです。
(noteではmasacco でしたが変えました)
X(旧Twitter)で2022年11月から節電攻略やベランダ発電のコツをポストしています。
2024 年3月1日、著書『電気のレシピ-電気を知って電気をつくる-』が、海象社から出版されました。
そこで、出版記念企画 第一弾として、まえがきの一部を note で公開します。
本書の初版分の印税は、すべて能登の復興のために寄付しました。(追記6/25)
本書の注文をご検討いただければと思います。
すでに注文された方対象の企画も準備中です!
それでは、どうぞ。
\\出版記念企画 第一弾//
まえがき部分を一部公開
【もし電気がなかったら……】 早川昌子
以前にも増して頻繁におこるようになった大災害。2024年元旦、能登半島地震が起こり、日本のどこに住んでいても災害と隣り合わせの生活がますます強く意識されるようになりました。被災された方々のことを思うと心が痛みます。私自身、12 年間ほど仙台に暮らし、2011 年 3 月 11 日は、宮城県内の夫の実家で生後 9 ヶ月の長男と震災を経験しました。東京出張中だった夫とは、地震の直後にスマートフォンのメールで連絡をとりあい、お互いに無事であることは確認できました。実家のある福岡県で暮らす親や親せき、友人をはじめ、関東や関西の元同僚や友人知人からもメーメールが次々に来て、無事を返信しました。そして、勇気づけられました。
しかし、何時間かすると充電が切れ、誰とも連絡をとりあうことができなくなり、情報を入手する手段もなくなりました。当然、相手はこちらを心配し、こちらも、無事を伝えられず、その後の見通しもたてられない状況が続きました。結局、2 日後に夫が宮城に戻ってから、充電できたのですが、それは自動車のエンジンをかけて、シガーソケットにケーブルを差し込んで充電するというものでした。当時、私はその方法すら知りませんでした。
スマートフォンは、代替えがきかないツールだと実感すると同時に、電気の備えの必要性を強く感じました。いくら備えていても、いざという時に使えないと意味がありません。そのため、非常時のみの手段としてではなく、普段からスムーズに使えることも重要です。暮らしの延長線上に、”いざという時”のことを考えておく必要があるでしょう。
さらに、福島第一原子力発電所の爆発をきっかけに、私たちの生活を支える電気をつくること、そして原子力発電のことや、日常の電気の使い方についても考えるようになり、再生可能なエネルギー源の太陽光発電にも興味がわいてきました。そして、これまでの日常では壁などのコンセントからの電気を、何も考えずに使っていたことについて、改めて気づかされました。日ごろあるのが当たり前で意識せずに電気を使っている限り、突然の停電時に何もできないのは当然です。
例えば食料だったら、私たちは普段から、消費期限、保存方法、味、量などを意識して買っているので、経験値が蓄積されていて多かれ少なかれ備蓄の判断材料を持っています。その一方で電化製品を使う時は、コンセントにプラグをさすだけで使えるので、電気についての知識がなくても、困ることはほとんどありません。これは言い換えれば、電気に関する経験の蓄積がなく、判断材料を持っていないということではないでしょうか。
~中略~
今は個人で電気をつくることができる時代です。少しの知識と実行力があれば、スマートフォンの充電くらいは、小さな太陽光発電パネルを使ってベランダや庭先でできるのです。〝小さな再生可能エネルギー〟を身近に取り入れるライフスタイルは災害時の備えにもなり、ひとりひとりがこういったエネルギー自給の備えを持つことが発電所からの電力供給を減らすことにつながって、ゆくゆくは持続可能な社会の実現へつながるでしょう。
電気のことを知って経験を増やしながら効率よく使う暮らし方について、一緒に考えてみませんか?
<目次>
第1章 電化製品はどのくらい電気を使うのでしょう
第2章 暮らしで使う電気の量を知る
第3章 電気の流れ方を比べてみると……
第4章 再生可能エネルギーを暮らしに取り入れる
第5章 イザというときの蓄電池
第6章 未来へのアプローチ
第7章 リユース蓄電池を生かす「E-Pillar」開発プロジェクト
電気の自給自足の考え方について、知っているのと知らないのとではイザという時の安心感が違います。
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早川昌子
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