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海外航空券購入についての注意(危険)喚起

今、オンライン旅行代理店がヤバイ(危険)です。
中国の某航空会社もヤバイ(危険)です。

今後、海外旅行を予定している人へ、航空券購入についての注意喚起として実体験を書きました!!

結論から言うと、
以前の感覚で簡単に旅行代理店でチケットを買わない方が良いと思う。
という話です。

自分は実害はなかったのですが、本当にびっくりしましたし、相当な時間を無駄にしたので、友人の皆さんに同じような体験はしてほしくない。
この情報はシェアすべきだと思ったのでこれを書いています。

加えて、自分なりの見立てとして、オンライン旅行代理店(OTA = Online Travel Agent)というビジネスが崩壊に近づいているのではないか?
ということを思うに至りましたので、そう言った話もしたいと思います。

OTAといえば、国内だと"じゃらん"や"楽天トラベル"、"一休.com"などがあり、海外の大手だと"Expedia"とか"Booking.com"。海外の格安航空券だと"Gotogate"や"Surprice"、"MyTrip"、そして新興の"Trip.com"などがあります。

中でも"Gotogate"は格安系の老舗。という自分なりのイメージだったのですが、今回の問題は"Gotogate"で起こった話です。

「OTAとは?」興味がある人は以下にリンクを貼っておくので読んでみてください。

OTAとは?これを見ればわかる!オンライン旅行代理店の全て!
https://www.hotelsmart.jp/ota/591/

そういえば、大手の"Booking.com"による巨額不払い問題がニュースになったのは、つい去年のことでしたね。。。

実際に起きたこと

ということで、、、本題ですが、私と私の妻は毎年夏に音楽フェスに参加するためハンガリーに行くのが恒例になっています。今年で9回目。ハンガリーには実に10回目となる渡航です。

コロナ以降、世界的に航空券のチケット価格は高止まりしていますが、ハンガリーまでは乗り継ぎが必須で、ヨーロッパ・中東系の航空会社だと、今だと大体最低でも22万円くらいしています。

そんな中、お馴染みのSkyscannerで調べると、13万円台〜と表示されて、抜きん出て安いのが"中国東方航空"という航空会社でした。
LCCではなくフルサービスの航空会社で、羽田と成田両方から結構な頻度で飛んでいて、上海で乗り継いでハンガリーへ向かうフライトがあります。

ネットでざっと調べると
「チェックインで待たされる」
「運行時間が正確じゃない」
「乗り継ぎが短いとヤバイときがある」

という感じでしたが、

総じて「言うほど悪くない。値段が安いから我慢できる。」
みたいなレビューも多かったのです。

そして、中国は通常の観光ではビザが必要ですが、現在は24時間以内の乗り継ぎだけならビザ免除の制度がある。ということで、今回、人生初の中国の航空会社を使ってみようと決めたのでした。

実際、自分たちが買いたかったチケットは"Gotogate"で約14.5万円。
航空会社オフィシャルでは約19万円という価格でした。

3.5万円の価格差があるなら、多少の不安はあってもOTAで買おう。
最終的に"Gotogate"での購入を決めたのでした。

航空券の価格が落ち着くという平日の火曜日。
Skyscannerから"Gotogate"のサイトにアクセス。
サイト上でチケットを選んでいきます。

搭乗者の名前、生年月日、メールアドレスなどを入れていきます。
そして、一通りの情報を入力して、カードの情報を入れるページに移る「次へ」のボタンを押した瞬間、こんなアラートが表示されました。

「申し訳ありません。問題が発生しました。」
「ご選択の旅行はご利用いただけません。新しい検索を開始し、目的地のお得な情報ご覧ください。」

購入の手続きをしている間にチケットが売れて無くなってしまった。
という事態もあり得ると思いますし、この手のサイトでは割とよくあることなので最初は驚きもしませんでした。

「目的地のお得な情報ご覧ください。」は余計なお世話だと思いますが(笑)
そんなことより早く買わせてくれと。。。

ということで、元々「羽田-成田」だったフライトは無くなってしまいましたが、気持ちを切り替えて「成田-成田」となった新しいチケットを選択し、購入画面に進みました。

この時点で、1時間以上パソコンの前に座っていて、
「もういい加減購入したい。今まで使った時間を無駄にしたくない。」
という心理バイアスが発生しています。
それも自覚しつつも、購入へと進みました。

再度、イチから搭乗者の名前、生年月日、メールアドレスなどを入れていきます。一通りの情報を入力して、今度は無事、カードの情報を入れるページに遷移しました。
次はカード情報を入れていきます。
最後に3桁のCVVも入力して、、、
「支払い」のボタンを押した瞬間。
表示されたのは、見たこともない、信じられない内容のアラートでした。

「価格が値上がりしました。」
「残念ながら、あなたのチケットは選択した価格で利用できなくなりました。価格が¥602,393に変更されました。」

「支払いに戻る」
「新しい価格を受け入れる」

え!?
オフィシャルで1人約19万円のチケットを、1人30万円ってどういうこと!?!?

これ、完全に詐欺じゃん!?
間違って、あるいは深夜とか判断能力が弱っている状態で
「新しい価格を受け入れる」を押しちゃったら買っちゃったところだよ!!

というのが、"Gotogate"で僕に実際に起きたことです。
信じられますか?
本当にひどいですよね。。。

ていうか、、、
決済まで行ったのに、買わせてくれればいいのに、本来だったらそれで成立するビジネスをやっているはずなのに、それでは彼らのビジネスが成立していないから、こんな詐欺まがいの方法で高額なチケットを買わせようとしているわけでしょ?(という認識が間違っていたら誰か指摘してください😅)

ですが、"Gotogate"はやばいんじゃないか?
というのは、正直薄々知っていたことでした。

何故なら、自分は2020年の春に行く予定だった海外航空券をOTAで購入していたのですが、それが"Travel2Be"というサイトでした。
しかしその春、コロナが発生してフライトはキャンセルに、チケットが返金されないままサイトが閉鎖され、私の30万円は消えて無くなってしまったという経験をしていたからです。

そして後にこのサイトについて調べたところ、"Gotogate"の子会社だったそうなのです。

なので、本来なら"Gotogate"も使いたくなかったのですが、"Gotogate"は何度か使ったことがあったし、老舗的なイメージがあって、他にも同じような金額で出している"Surprice"や"MyTrip"よりはマシなんじゃないか?と考えていました。そして、何より3.5万円の価格差はお得に感じていたのでGotogateを使うことにしたのですが、まさかここまで酷いことが起こるとは、、、想像を超えていました。

驚くべきことは続いていく

しかし、、、話はここで終わりません。
それでもハンガリーに行くのは決めたことなので、チケットは買わないといけません。OTAがダメなら今度は中国東方航空のオフィシャルで購入しようと頭を切り替えました。

オフィシャルサイトを訪れ、実際にチケットを選んで行くと、Skyscannerで表示されていた19万円より安い金額が表示されたのです。
その価格1人16.6万円。意味不明ですが、安いならまあ良いだろう。。。
そう思って購入画面を進もうとしたところ、また出てきました。

「ただいまご利用可能なお席がございません。」

「んなわけないだろ!!」
一人で画面にツッコミを入れます。

しかし落ち着いて、マイルを貯めるためにJALのマイレージバンクの番号を探していて入力に時間がかかり、弾かれてしまったんだと理解しました。

そして、気を取り直してイチからチケットを選択。必要情報を入力していきました。今度はスムーズに入力が進み、クレジットカードの入力画面まで進みました。そして、最後に3桁のCVVも入力して、、、「支払い」のボタンを押すと、、、

またまた残念。。。
支払い失敗のアラートが表示されました。

しかし、自分のためだけでなく海外アーティストの航空券など、たくさんの海外航空券を買ってきた自分。そんな程度ではへこたれません。

決済に失敗した理由がサイト側の問題なのか?
あるいはクレジットカード側の問題なのか?
を確認し、問題を切り分けて考える必要があるからです。

海外サイト、特に航空券など高額な決済や、深夜の決済ではクレジットカード側のセキュリティーが働いて、セキュリティーを解除してもらわないと決済できない。と言うことがよくあります。

実際、今までにもそのパターンを何度も経験していたので、早速クレジットカード会社(今回はJCB)に電話をしてみました。

その回答は
「航空会社から決済の情報自体がクレジットカードの側に届いていない」
というものでした。

となると問題はサイトの側にある。
そこで、アラートに出ていた「中国東方航空カスタマーサービス (日本) 03-5807-2766」に電話をしたところ、驚きの応答が、、、

「おかけになった電話番号は現在使われておりません。」

えーーーーーーーーーーーー!!!!
そんなことある!?!?!?!?!?!?!?
びっくり。。。

完全に、日本人をサポートするとか、サービスするとか、やる気ないやーん!! って、、、いや、マジで笑っちゃいましたよ。。。

そんなわけで、、、
中国の航空会社を使うことは、もう諦めました。
もし何かトラブったら、絶対助けてくれないもん。。。

当分の間、中国に行くこともないだろうなと思いました。

一度も中国に行ったこともないし、ある一面だけを見て全体を判断するのは良くないと思いつつ、、、でも正直な感想です。

中国行ってみたかったですけどね。。。

そして、逆にいろいろ興味が湧いてきて、もう一度ネット上でのレビューを探してみました。その中で、現状では中国東方航空を使うのは辞めた方が良い。と最終結論を出すに至る体験記を発見しました。

それがこのサイトです。
「中国乗り継ぎの飛行機で帰国が危ぶまれる事態に!? GWに体験したOTA経由の格安航空券トラブルとは」
https://weekly.ascii.jp/elem/000/004/197/4197250/

最初の方で、中国は24時間以内のトランジットはビザが要らない。
と書きましたが、それってつまり、もし乗り継ぎのフライトが何らかのトラブルでキャンセルになったりして乗り継げなかった場合、次のフライトを24時間以内にゲットできないと不法滞在になってしまう。ということです。

しかも、OTA経由で買ったチケットの振替は、OTAのシステムで振り替えないといけないらしく、この記事の筆者は中国東方航空をOTAの"Trip.com"で購入したそうですが、寝てない中で何時間もTrip.comのサイトと格闘し、地獄のような時間を過ごしたそうです。

不法滞在になるわけにはいかないので、下手すると正規の金額でチケットを買わされる羽目になりかねないわけです。

ここまで読んでくれた人は、絶対にこのリンク先も目を通しておいた方が良いです。ただし、、、本人の状況を想像して読むと、めっちゃ疲れます。笑

そんな中国東方航空ですが、、、
実際これだけ頻繁にフライトを飛ばしていると言うことは、需要がある。使っている人がいる。ということです。

しかし、使える人は中国国籍でビザを取る必要が必要ない人。
トラブルがあっても、中国語でやりあえる。と言う人に限られるのだろうと思うのです。

ちなみに、今回の問題が発生したのは2024年5月16日のことでした。
後日、中国東方航空のカスタマーサービスについて調べたところ、2023年の12月に営業終了のニュースが出ていました。

中国東方航空、日本コールセンターの営業を終了

中国東方航空は支店が日本各地にあるようですが、誰もオフィシャルサイトの情報が間違っているのに気づかないとは、、、お粗末な話ですよね。。。

日本国内支店連絡先
https://jp.ceair.com/newCMS/jp/ja/content/ja_Footer/Contactservice/202312/t20231226_25036.html

ということで、、、
OTAの話から中国の話にずれてしまいましたが、、、

まとめます。

冒頭で書いた通り、自分はOTAというビジネス全体が破綻しかけているのではないかと見立てています。だからこそ、こんな詐欺まがいのとんでもないビジネスをやっているのです。

以前からOTAのサイトでチケットを検索していると、検索している先からどんどんチケットの値段が上がっていく現象がありました。
体験したことがある人も多いと思いますが、あれはクッキーを使ってサイト上でのユーザーの行動のデータを悪用しているというのは間違いないと思います。

Cookieを削除すれば航空券が安くなるってほんまかい!!
https://sbwinc.co.jp/what-is-a-cookie/#本当にcookieを削除すれば航空券は安くなる?

OTAでチケットを買おうとすると、毎回こんな感じで疲れます。

そして、実際に自分もそうですが、コロナ禍以降、フライトの返金や様々なトラブルのリスクを考慮して、多くの旅行者がOTAではなく、オフィシャルサイトからチケットを買うようになったのではないかと思います。

そういった変化の中で、オフィシャルサイトはOTAに安くチケットを卸す必要も、売ってもらう必要もないし、結果としてオフィシャルサイトとOTAの価格差も少なくなって、OTAで買う意義が薄れてきています。

昔は、航空会社がオフィシャルサイトを運営するコストが今よりももっと高かったのでしょうし、ユーザーも慣れないオフィシャルサイトで買うよりも、馴染みのOTAで買った方が便利だったり。などなど、OTAでチケットを売ってもらう意義があったのでしょうが、、、

もしOTAや中国の航空会社を使う場合は、本当に注意して、注意に注意を重ねて、リスクを十分に理解した上で、そして、それに見合う価格差が認められる時だけ使うべきだと思う次第です。

ということで、、、

今回のハンガリー。
最終的に自分は、大韓航空を使って行くことにしました。

あえてのトランジット13時間で、夜9時に成田発。韓国で空港ホテルを使って一泊してからハンガリーに飛ぶルートです。

大韓航空は深夜2時の羽田発とか、朝9時の羽田発とかもありましたが、中途半端な長さの眠れないトランジットがきついし、無駄に朝早くハンガリーに着いても前日から余計に宿を押さえないといけないので、深夜にインチョンに到着して、しっかりホテルで寝れて、ハンガリーに夜に到着するプランを選びました。

ほんと、、、航空券選びって難しいですね。。。

それこそ、これからの時代はAIのトラベルエージェンシーが出てきそうですが、旅行代理店側にコントロールされたのでは意味がありません。
かといって、ビジネスにならなければサービスとして成立しないでしょう。

もっと海外旅行が楽しくなるサービス出てきて欲しいものです。
そして、自分のように無駄な時間を過ごしたり、トラブルに巻き込まれたりする人が減って欲しいと願っています。

今年もハンガリーへ🇭🇺行くぞ!!!

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